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タクシードライバーに対するカスタマーハラスメントの実態

こんにちは。
タクシーちゃんねるのげん太です。
今日はリアルすぎるが故に、少し嫌な話をするかもしれません。
嫌な話なので「閲覧注意」でお願いします。

タクシードライバーに対するカスタマーハラスメント(お客さまからの迷惑行為や暴言)などについてリアルな側面をお伝えしていこうと思います。
私は20代から東京でタクシードライバーを続けていてもうすぐ6年になります。月収はずっと50万円以上貰いながら、多くのお客さまを乗せてきました。その中で受けたお客さまからの嫌がらせもいくつかあります。

99%のお客さまはとてもいいお客さまですが、残る1%はカスハラ予備軍だったりもするので、このヤバいお客さまについてまとめてみました。この1%のカスハラ予備軍のヤバいお客さまが「酒」を飲むことでカスハラを発揮したりします。


1.最初からキレている客

タクシードライバーをしていると、乗ってきた最初からキレているお客さまがいます。よくよく話を聞いてみると「妻ととんでもない喧嘩をした」「競馬でめちゃくちゃ負けた」「パチンコで全然当たらなかった」等が多いです。こういったお客さまは刺激しないように話しかけられたら答える程度の接客で、絶対に道を間違えないようにしています。(道を間違えるとつけ込む隙を与えてしまう)意外とこの最初からキレているお客さまは、ボルテージがさらに上がって炎上することは少なく、「あ、来たな。接客のギアあげよ…」くらいに思っています。最初からキレている客は嫌ですが、そこまで強いカスハラをしてくる人は少ない印象です。

2.酒を飲むと豹変する客

「酒」に酔わされてタクシーに乗ってくるお客さまも多いです。ここで問題なのは99%の良いお客さまであれば酔っていてもOKですが、1%のカスハラ予備軍が酒浴びるように飲んだ後にタクシーへ乗ってくる場合が大問題。カスハラ予備軍は酒を飲むことでカスハラを発揮してしまうと思っていて、「暴言」「言いがかり」「職業差別」などをされたことがあります。何が辛いかって向こうは酔っていてもこっちはシラフだから覚えているんですよね。今は少ないですが昔は結構カスハラは多くて、これからタクシードライバーになる人が浴びてはいけない言葉を私は浴びてきた気がします。

3.寝込んでしまって起きた瞬間にキレ出す客

深夜タクシーの車内で寝込んでしまうお客さまもいます。お酒を飲んでいる人だと目的地に到着しても起きない人だっています。何が大変かって、起きないお客さまはお金を払ってくれません。そして、タクシーの車内に居座り続けます。私たちは次の営業ができないのでこういった場合は警察立ち会いの下で起こしたり、支払いを促したりします。その際に「ここどこだよ」とか「なんで警察いるんだよ」とキレ出すことがあります。このような場合は警察の方がいるので、その場は警察に任せるようにしています。しかし、貴重な勤務時間内でタクシー業務が中断されるのが辛いです。こういったトラブルに対して何か補償があれば良いのですが…現状は全て乗務員任せになっています。

カスタマーハラスメントに対する運送約款の改定

12/13、昨日、最大手タクシー会社の日本交通が運送約款の改定を行いました。これは事前に関東運輸局への申請、認可といった手続きがあってのことです。具体的な変更点は以下の通りです。(詳細はこちら

・運転者はカスタマーハラスメントの中止を求め、旅客がこの求めに応じない場合には、運送の引受け又は継続を拒絶する他、運転者又は当社の判断において警察等へ通報します。また、カスタマーハラスメントにより生じた損害の賠償および、慰謝料を請求します。

日本交通株式会社ウェブサイト

この損害賠償および、慰謝料の請求をします!!!
ここが特に画期的だなと思いました。もちろん会社側がきちんと取り立ててくれるかどうかという点も大事な視点です。
それと、さらに提案するとカスタマーハラスメントだけでなく車内を嘔吐物等で汚された場合の損害賠償…。このあたりも請求できるようになるとより乗務員は安心すると思うし、タクシーの質の担保にもつながる気がしています。

過去よりはずっとよくなっている日本のタクシー

私がタクシードライバーとして勤務し始めたのは今から5年前になります。その頃の方がカスハラは多かったし、タクシーの車両も汚く臭く(特にシートベルト)、接客も悪かったと思います。だからお客さまもよく怒ったりしたんだと思っています。例えば、ジャパンタクシーの導入があって車両の清潔感や車内空間は大きく改善されました。他にもタクシー会社の頑張りがあって、接客スキルの改善、アプリ配車など売上増による給料アップ。稼げることがわかってくると質の良い人材を採用できるようになるはずです。大卒新卒者をたくさん取れていることも明るい成果です。タクシー業界がこれからの時代も必要とされるのであれば、私ができることはしっかりやって良いサービスを提供し続けていきたいと思っています。

本日はタクシードライバーのカスハラについて記事を書いてみました。これからタクシードライバーをされる方には、タクシーって労働環境は昔よりずっと良くなっているよということを伝えたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう。

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