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タクシードライバーに向いている人、向いていない人

みなさん、こんにちは。
タクシーチャンネルのげん太です。

まだ残暑が残っていますね。
私もそうですが隔日勤務、昼出庫のみなさんは暑い中、通勤をされていることと思います。制服もネクタイを締めるし…暑い….!!!

本日はタクシードライバーに向いている人と向いていない人の特徴について記事にしてみました。営業所で様々な人を見てきた中で思ったことです。
本文の中には「たったこれさえ、これさえあれば、向いている…。」と思うことや、最後には「向いていない特徴が当てはまっていても大丈夫な理由」も書いています。平均月12回の乗務で月収は55万円以上…。今の東京のタクシードライバーはそんな仕事です。良かったら最後まで読んでみてください。

タクシードライバーに向いている人の特徴

ひとりで仕事をしたい人

ひとりで仕事をしたい人に向いている職業がタクシードライバー職です。人間関係の煩わしさや、取引先とのコミュニケーションもありません。運行管理者という上司も居るにはいますが、点呼の時に挨拶をするくらいでほとんど一緒に仕事をすることはありません。また自分一人で仕事をした成果がしっかり自分の給料に反映されて返ってきます。私はこの自分の成果全てが自分の給与として正当に評価されている点が好きです。基本的に会社から言われたことをきちんとやっていれば、指導されることもありませんし、クレームや事故違反がなければ「今日もお疲れ様です」くらいのコミュニケーションのみで仕事を進めることができます。私もそうですが、ひとりで仕事をしたい人には向いているのかなと思っています。

考えることが好きな人

タクシードライバーの売上は人それぞれ違っています。売上が税抜100万円で給料を月60万円もらう人がいる中で、売上が税抜60万円で給料を30万円もらう人もいます。この売上は「考えて仕事をしているか」によって上下しています。考えてより効率的に営業をしている人は「お客様を実車で乗せている最中」に次どこで営業しようかな…といった想像をしています、それも複数のパターンを考えて用意しています。逆に売上が低い人は、この実車での営業が終わったらいつもの乗り場に戻ろう〜みたいな毎回、同じ動きをしています。東京はタクシー需要が非常に多く、様々な時間帯であらゆる場所からお客さまが出現するので、そのパターンを先読みしたりしてより効率的な営業を考えている人は楽しそうに仕事をしています。

体力がある人

体力が並以上ある人もこの仕事に向いているのかなと思っています。正直、体力が無さすぎる人は運転系仕事は厳しいかもしれません。体力が無さすぎる人はまずは運動や食事、睡眠を多く取るようにして勤務に耐えられるような身体を作って欲しいです。私は5年間この業界の様々なドライバーを見てきていますが、体力のある無しが売上に大きく関わってくるなと感じています。体力がある人はやっぱり売上が高いです。年齢ではないと思います。高齢の方であっても筋肉がしっかりあって、体力がある人は私の営業所でもいつもトップ10にランクインします。車の中で仮眠を取ることも多いので、一度の仮眠でどれだけ体力を回復させることができるのかという点も隔日勤務では大切になってきます。

【重要】稼ぎたい人

タクシードライバーの適性が最もある人は「稼ぎたい人」だと思います。私もそうでした。稼げる仕事がいい、自分の力でこれくらい以上稼ぎたい…そういった思いが未経験から東京のタクシードライバーとして活躍するためには必要です。借金や慰謝料、住宅ローン、子供の教育費を抱えて東京のタクシードライバーとしてしっかりと稼ぎながら、公休や明休でリフレッシュしている30代~50代の方も多いです。20代の方であれば周りの友達が貰えないような給料を貰うことができます。60代以降の方は年金受給や併給に向けて、いい職場のいい環境でマイペースに働き続けることができます。

どの仕事も最初は誰でも未経験ですが、タクシードライバーの未経験者が最初に困ることは、地理の知識の無さや売上を上げるためのスキルがないことです。デビュー後にはお客さまから怒られたりもします。そんな時に「でも稼いでやるんだ」と思えるかが大事だったりします。「稼ぎたい人」が最も東京のタクシードライバーには向いていると思います。

タクシードライバーに向いていない人の特徴


運転が苦手な人

運転が苦手な人や同じ事故、違反を何度も繰り返してしまう人はタクシードライバー職には向いていないと思います。お客さまを乗せるということもありますが、事故をするとあなたの身体が傷ついてしまう危険性があります。とは言え、自家用車とタクシーの運転(空車時、実車時)の仕方はかなり違いがあってタクシーは快適性やスムーズに送ることを重視して運転します。空車時は信じられないようなゆっくりな速度で運転をします。自家用車を運転することが得意だから、タクシーの運転も得意だとはならないことが多いです。なので運転に苦手意識がない人、他の人から運転しないように言われているとか、違反を繰り返すといった特徴がなければ、チャレンジできると思います。タクシーの運転適性はやってみないと分かりません。私も自家用車の運転は決して得意ではありませんでした。今も運転が上手いとは思っていません。運転が好きだと適性はある可能性が高いと思いますが、やってみることでタクシー特有の運転に慣れていく方が多いです。

人と接することが苦手な人

タクシードライバー職は運送業ではなく、接客業に近いなと思っています。人と接することが極度に苦手な人は、向いていない可能性が高いです。この辺りで適性がないと入ってから苦痛に感じるので、自分の適性が分からない、不安だという人は一度げん太に会いにきてください。目を合わせること、人と話すこと、会話をすること、相手が求めていることを理解しようとすること、誠実に仕事をすることが大事です。リアルなお客さまは一期一会で乗車してきます。タクシーの中では乗務員であるあなたとお客さまだけの空間です。過剰な接客は必要ないですし、特別なこともありませんが、基本的なコミュニケーションを苦痛と感じる方は向いていないと思います。

自分に甘い人

自分に甘い人もこの業界で長く活躍することは厳しいかなと周りの人を見ていて思うことがあります。例えば、遅刻癖があるとか、サボり癖がある等です。この仕事はひとりで行う仕事なので、遅刻をしても営業中にサボっていても誰かに迷惑をかけることはありません。なので自分がだらしなくなってしまうと自分の売上が下がるし、管理者からの信用も下がっていきます。実はタクシー会社の中にはそういっただらしのない人ばかりが働いている会社もあります。(業界用語ではゆるい会社と言います)私は同じ時間、どうせ働くのであればきちんと働いて、たくさん給料が欲しいですし、給料が要らないのであればきちっと時間を決めて早く帰りたいとか出勤回数を減らしたいと思っています。やる気のある未経験の方でもだらしのない人が多くいる会社に入ると周りの雰囲気に引きずられて「甘い人」になってしまいます。そういった意味での1社目の会社選びは大事!!!って私は何回も言っています。

失敗を引きずる人

特に仕事を始めて最初の頃は失敗だらけです。道が分からず、遠回りしたり目的地が分からず謝ったり、納金の方法が分からず間違えてしまうこともあります。これら未経験者の失敗は引きずらない方がいいです。皆通ってきた道なので。地理なんて走らないと勉強しないと分からないし、業務のルールも慣れが必要です。自分がどれだけ上手くやろうとしてもできないことも多いので潔くひたすら謝って切り替えていきましょう。短い方で3ヶ月、長い方でも6ヶ月程度で仕事には徐々に慣れてきます。

これからの未経験者に向けて思うこと

未経験者、特有の分からないこと、できないことについて深く悩まなくもいいのかなと思います。具体的には地理の知識や、ニュースで見るようなタクシーで暴れるヤバいお客さまの存在などですね。そのあたりは私に直接聞いていただけたら、どの程度の頻度でヤバいお客さまがいるのかとか、地理はこうやって覚えたよ今はナビが普通に使えるよといった話もすることができます。未経験転職は人生のターニングポイントのひとつです。仕事を変えるということはメリットもありますが、やっぱり不安やリスクも抱えることになります。私はありがたいことにタクシードライバーをはじめてからずっと月収で50万円以上はもらっていますが5年間、東京のタクシーの乗務員をやって気付いたことは、「ある程度のリスク許容や頑張りがないと、稼ぐことはできないんだな」「稼げないと休みだって貰えないし、ネガティブになってしまうな」ということでした。要は金が全てではないけど、ある程度稼ぎがないと色々と難しいと思っています。(特に東京)今のタクシー業界は、かつてないほどに稼ぎやすい状況なので多くの人にとってメリットは大きいでしょう。仕事でもっと稼ぎたいとか、タクシードライバー職に興味がある人の参考になれば嬉しいなと思います。

タクシードライバーを休日や労働時間の割には退職金もないし、激務。給料は安いという方もいます。私はそうは思っていません。未経験者で老若男女入社ハードルが低く、守られた状態の中で働く正社員職の中ではとてもマシだし稼ぎはいいと思っています。

他の未経験職と比べたらずっといい。
同世代の仕事の待遇を見ているとそう思います。


本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

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また次の記事でお会いしましょう。

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