「コロナで変化する居場所」週刊フォースプレイス#15

タクシーはフォースプレイスになる。
現代人の居場所として、タクシーが意外と必要な存在になると思っています。
それはメンタルヘルスにおいてもです。

タクシーといえば「時間を買う」とも表現され、その時間でお仕事をしたり
電話をしたり、束の間の休息にしたり。
利用者によって様々な使い方がされます。

今後は「居場所を買う」とい利用の仕方もあるのではないかと思います。

今回の記事はフォースプレイスについて語っていくシリーズの第14回で「『苦しいときには話す方が良い』の嘘」のお話です。

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「タクシーを移動手段からエンタメに変えていく」
日本タクシーエンターテインメント協会 
発起人 ヨナシロ
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週刊フォースプレイス、、、
タクシーはフォースプレイスになると思っているヨナシロがフォースプレイスについてタクシーがフォースプレイスになる理由を書く連載です。
過去の人気トップ3
一位『「タクシーはメンタルヘルスの役割も担う」週刊フォースプレイス#9』
https://note.com/taxi_driver1/n/nbcc05b7f2c2f
二位『「不満を生む場所ではなく、解消する場所に」週刊フォースプレイス#10』
https://note.com/taxi_driver1/n/n45d825ca3d7b
三位『【連載開始】「落ち着ける場所を探すあなたへ」週刊フォースプレイス#1』
https://note.com/taxi_driver1/n/nb762f5159d4a

過去記事まとめはこちら

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久しぶりの週刊フォースプレイスです。
コロナの影響でドタバタとしまして、すっかり更新を忘れていました。
再開したいと思います。

コロナウイルスの感染拡大、外出自粛、緊急事態宣言発令によって
すっかり街中の人は減りました。
在宅勤務へと形態を変化せざるを得ない状況でもあり、
世の中はコロナウイルスによって大きく変わろうとしています。

この状況はゴールデンウィークが明ければ収束するかと言えば
そうはならないと言う意見が多くあり、
アフターコロナ(コロナ後)のみならずウィズコロナ(コロナと共に)
として考えるべきだ、コロナ後は新世界となっている、
という考え方は多いです。

移動という点においても、在宅勤務が増えるのであれば
朝晩の移動が減り、さらには日中の会議等も減ることは大いに予想出来ます。
つまり、移動が減ります。
移動が減るということは、タクシーを利用する人も減ることになります。

特に、企業などではタクシー代が一定まで経費として落とすことが出来るため、これまでも多くのビジネスマンが利用していましたが、
それらが減ると考えるだけでも、タクシーの売上減少に繋がると考えます。

今後のタクシーは【移動】を提供するだけでは衰退し、
【移動+コンテンツ】【移動=コンテンツ】とにならなければ、
この先はますます規模が縮小していきます。
フォースプレイス含め、「タクシーをエンタメにすること」というのは
まさにそれを意味していて、
タクシーが単なる《移動手段》としてではなく、
《エンタメ》として存在する必要があるというのが僕の考えです。

そこで、この連載は「フォースプレイス(第四の居場所)」としてのタクシーを提唱していく記事なので〝居場所〟としての観点でもう少し進めていきます。

在宅が当たり前になると重要な居場所

在宅勤務が始まって一ヵ月以上、SNSでは
いつものように仕事が進められない方、鬱的な症状を発症する方、
普段の通勤が「気分転換だった」といった声も増えてくるようになりました。
家一つで物事が完結すると、気分も晴れないというのは誰しも感じることかと思います。
今後もウイルスと共に過ごす日々が続く中で、人との距離も出来るだけ離れる時間が続き、カフェ等のこれまで活用していた居場所は利用できず、外出することで得られる刺激も小さくなります。

タクシーで提供できる居場所としての価値は
これまでのフォースプレイスとして提唱してきた
「自分の話を聞いてもらえる場所」
といったものがありますが、
ドライブとして外に出るだけでも大きな違いがあると思います。

例えば、「東京1時間ドライブ」といったサービスがあれば
家に居て気分の晴れない際のちょっとした気分転換のお手伝いが出来ます。
コロナウイルスが拡がっていても、晴天の日は存在します。
そんな日にレインボーブリッジから見る景色は堪ったもんじゃありません。
何度かその景色を見ているタクシー運転手でも毎回心を震わせます。
コロナ禍で人のいない深夜の渋谷を走るのも、
映画のワンシーンに入り込んだ感覚になれるかもしれまん。

それらが普段から見るような景色でなければ、
きっとこの状況の中では大きな気分転換となると思います。

不要不急の外出はもちろん避けるべき行為ですが、
タクシーに乗っているだけであり、人との接触はタクシー運転手としかありません。
今この状況でサービスとして成り立たせるには
前後席にビニールで遮断されていたり、車内の除菌、
運転手の健康管理、お客様の健康状態等の条件が必要になりますが、
在宅が当たり前の社会となった際のタクシーは移動手段ではなくて
気分転換の乗り物であり、居場所として存在出来ます。

その場で、他愛もない話をするのも良いでしょうし、
自分が誰かにぶちまけたい話をするのも良いと思います。

この際は、移動としての提供はありませんが、
移動のついででも良いと思います。

世界中で大きな影響を受け、一ヵ月後はおろか一週間後すら
見えない状況で刻々と日々変化しています。
タクシーもその時々で価値を提供していく必要がありますし、
そのためには【移動】だけに固執していてはコロナと共に飲み込まれてしまいます。

社会の変化へ対応していきながら、
「タクシーはフォースプレイスになる」という提唱を続けていきます。

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『タクシーエンタメ奮闘記』でも記事を書いています。
タクシーをエンタメにするためのアレコレを記録しているちょっと真面目な日記帳です。

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