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#タクシードライバーは見た「高齢者の交通事故に毒を吐くおじちゃんの話」

新宿でお酒を飲み終わったおじちゃんが乗って来た。
目的地を言うにも、詳しく、
そして意識ははっきりしている。

とはいいつつ、酔っぱらってもいる。

そんなおじちゃんが、車の運転の話をし始めた。

お「もう東京で50年以上は運転しているんだよ
だから、道はほとんどわかるね」

運「あ~そうですか」

お「昔は本当にふざけた運転をしたものだったよ、いい加減過ぎたね」

運「そうだったんですね」

お「でもね、今でも運転のテストに行くと、俺だけきちんと出来るんだよ。
最近だと、年寄が事故起こしたりするでしょ?
あれはほとんどカッコつけるから悪いんだよね」

運「なるほど」

お「まだ運転できると思ってる。
だけどもうダメだね、テスト見ててもみんな間違っちゃうんだから。」

運「へ~」

お「おれは問題なかったよ、だけどもう運転してない。
カッコつける必要なんてないんだからさ~。
運転しなきゃいけない訳でもないでしょ」

運「確かにそうですね」

お「カッコつけで運転なんかするから事故起こすんだよ。」


悲惨な事故が起きないことを願いつつ、
「明日は我が身」
自分の身も引き締める。


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