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テレワークゆり物語 (62)大好きなオホーツクの秋

『オホーツクの秋』は、ハンパなく魅力的だ。

1997年秋(10月10日)、私たち家族は、夫の転勤で北見にやってきた。
気が付いたら24年も経っている。

当時転勤族だった夫の、いち転勤先に過ぎなかった北見市。
長くて2.3年の辛抱。5歳・2歳・生後5か月の幼子と、当時フリーライターとして原稿の締切を抱える私は、そう自分に言い聞かせていた。
しかし、北見市の秋は、私の想像を超える、美しさ、美味しさ、楽しさで私たちを魅了した。

まず、美しさ。

ここには「紅葉を見に行く」という行為も、「もみじ狩り」という言葉も無い。もちろん、いろは坂のような「渋滞」も無い。

近くの公園はもちろん、保育園のお迎えも、スーパーへの買い物も、いつでも紅葉を楽しめる、という贅沢。

北見市の街路樹行政(?)は素晴らしく、意図的かどうかはともかくとして、

交差点を曲がるたびに、目の前に広がる「色」が変わるのだ

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そして、美味しさ。

なんと言っても、収穫の秋。

本州で暮らしていた頃、食べ物の「旬」を意識することはあまりなかった。
しかし、北海道で、畑の作物の成長を見て、スーパーに並ぶ魚の種類を見て、「旬」の大切さを知った。

特に、大好物の「いくら」は、秋にしか食べなくなった。

ちなみに、料理はまったくダメダメな私だが、北見に来て「いくらの醤油漬け」は作れるようになった。そして、

白いごはんが見えない「いくら丼」をスプーンでほおばる
・・・という、幼い頃からの夢もかなった。

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最後は楽しさ。

紅葉の中を家族でホーストレッキングは、最高に楽しかった。北海道の道産子(どさんこ)は、大きくておとなしく、三女は保育園の頃から、手綱を持っていた。都会で育ったら経験できなかっただろう。

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北海道の秋ならではで、私の忘れられない体験は、「海での鮭一本釣り」。世界遺産の知床連山を眺めながら、故郷の川へ戻る前の鮭を1の竿を海に投げ入れて、釣りあげる。ここでしか味わえない醍醐味である。

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おまけ。

北見へやってきた24年前の、私の日記から。笑

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オホーツクの秋は、魅力的であると共に、飽きない。

24回めの秋も、何に出会えるか、何を体験できるか、楽しみは続く。

※冒頭の写真は、北見市の某公園の一番好きな場所。毎年、秋になると足しげく通っている。



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