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満月に思うこと

今夜は満月ですね…。
月の満ち欠けの周期は29.5日で、そのため1年に満月が12回の年と13回の年があるそうです。
そして、今夜は2023年13回目の満月です。
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夕方車を走らせていると真っ正面に大きな満月が見えて、なぜだか数年前にテレビで観た金澤翔子さんとお母様のことを思い出しました。
金澤翔子さんはダウン症の女流書家で、奈良東大寺をはじめ各地で個展を開き、2012年にはNHK大河ドラマ「平清盛」の題字も手がけています。
そんな翔子さんは数年前に一人暮しを始めました。ダウン症の人の一人暮しの例はなかなかなく、部屋探しの時点からすんなりとはいきません。それでも、翔子さんは地域の人たちの支えもあり明るく一人暮しを始めます。
きっと、翔子さんは自立した姿をお母さんの泰子さんに見せたかったのでしょう。また泰子さんもご自分がいなくなった後のことを考えていたのではないかと思います。
そんな中、お二人は「淋しい時は同じ月を見よう」というような約束をされていたと記憶しています。「淋しい時は電話してね」では、もし泰子さんがいなくなる時がきたら大きな喪失感を味わうことになるでしょう。そんな時がきても、月を見て泰子さんがいつもそばにいるように感じてほしい…。
そんな願いからきた約束だったのではないかと思います。
翔子さんの明るさと、泰子さんの強さにとても感動したのを覚えています。
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来年春から、娘が就職のために東京で一人暮しを始めます。東京での日々が、楽しく充実していますように…。
春からは、私もそう願いながら満月を見るのだろうと思います。




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