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茶碗の想像力

目が覚めたら午前5時。ベッドに入ったのは午前1時だった。身体が妙に軽いというか力が入らない、頭は重い。寝坊しないよりはまあいいか。

作り置きの麻婆茄子をご飯にぶっかけて丼、これまた作り置きのスープをよそってちょっとボリューミーに朝ごはん。ちなみにご飯は玄米と白米をハーフ&ハーフにするのがミソ。食堂めぐる流「黄金炊き」だ。食べ終わってもまだ6時なので、放置してしまっていたりんごを煮詰めてジャムを作る。パンもヨーグルトも切らしていたっけ。

気になっていた「little forest」がAmazonプライムにあったので観ながら作業。橋本愛演じるいち子の食事姿がとても素敵だった。表情の変化は少ないけれど静かに確かなエネルギーが満ちていくのを見て、改めて食事を大切にしようと思った。

食事は生活の基本だと本当に思う。好きな陶芸作家である大園さんのうつわを買ってから、数ヶ月不規則だった食事が途端に整った。何を入れても美しく手ざわりのよいうつわに、持ち方は整い、背筋がスッと伸びる。今日は何を入れて食べようかと毎日想像が膨らむ。すらりとした黒茶碗にはご飯の他に葛湯も、スープも、ちょっとした麺なんかも似合いそうだな。そういえば、無闇矢鱈に食材を買って無駄にすることも少なくなった。

生活を整える。「ていねいな暮らし」ってほどでもないけど、ゆっくりと香りを感じて呼吸する時間はいつも持っておこう。茶をすすって、顔をゆすいだ。

本を買って、いろんな方に貸出もできればと思っています。