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故郷救いたい! 愛媛の女子高生が開発中のクリームとは?

JNN 2018 新春 こどものチカラ 1月15日放送より

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愛媛県の女子高校生2人が地域興しのためにあるクリームを開発中です。ビジネス展開の可能性も出てきたこのクリーム、どのようなものなのでしょうか?

 「長高水族館、開館します」

愛媛県大洲市にある長浜高校。ここに月に1度だけの小さな水族館があります。運営しているのは高校生です。

「思っていたよりすごい」(来場者)

物流の拠点として栄えた大洲市長浜町。しかし戦後、町は衰退し、四国に初めて誕生した水族館も1986年に幕を閉じました。町のシンボル復活を願ってこの高校には、20年ほど前に水族館部が立ち上がったのです。

「普段は水槽の掃除とか地道な作業ばかりで、毎日頑張っているので、この1か月に1回の時間がすごく大切で特別」(長浜高校水族館部2年 重松楽々さん)

ふるさと復興の夢に重松楽々さんと梶岡萌伽さんが挑んでいます。

「これが私たちの開発しているクラゲ予防クリームの試作クリーム」(長浜高校水族館部2年 梶岡萌伽さん)

 2人の先輩は3年前、カクレクマノミがイソギンチャクに刺されない理由がクマノミの体を覆うマグネシウムにあることを突きとめ、国際コンテストで入賞を果たしました。

この成果を応用し、人がクラゲに刺されないクリームの実用化に取り組んでいます。

「思い切り(クラゲに)刺されている、全然ダメ。そんなに簡単にいかない方が楽しい」(重松楽々さん)

今月7日、2人のプランは全国の高校生から3200件の応募があった起業コンテストの最終10組に残っていました。

「マグネシウムを加えていないクリームに比べ、マグネシウムを加えたクリームは(クラゲに)ほとんど刺されていない」(梶岡萌伽さん)

「“ジェリーズガード”で得た収益により、私たちの手で水族館を復活させ、地域活性化に役立てます」(重松楽々さん)

「準グランプリは愛媛県立長浜高校」(アナウンス)

「自分たちの頭で考え、経験、実験を通じて作り出したことに高い評価が与えられた」(コンテストの審査委員長)

「これは1つの通過点なので、これから商品化に向け止まらずに前進し続けたい」(重松楽々さん)

 自分たちの手で故郷を救いたい。2人の挑戦は続きます。