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2020年12月20日「風をよむ ~トランプ大統領の4年・・・~」

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12日、ワシントンでは、トランプ大統領を支持する保守派団体などが大統領選の結果を巡り、デモを実施。

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支持者「民主党は不正選挙をした。我々の勝利を取り戻す」

一部が暴徒化し、反トランプ勢力と乱闘となったのです。

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しかし14日、大統領を正式に選ぶための選挙人投票が行われ、バイデン氏が勝利、次期大統領の座を確実にしました。

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民主党・バイデン氏「明確な勝利を示した。2人(トランプ氏とペンス氏)に敗北を認めるよう、謹んで提案する」

ところが、トランプ大統領は・・・

「史上最も腐敗した選挙だった!」「このフェイク選挙は、もはや存続できない」

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ツイッターで、いまだに選挙結果をフェイクと主張したのです。しかし、もはやトランプ大統領の敗北は確実。では、この「トランプ政権の4年間」とは、一体何だったのでしょうか・・・。

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トランプ大統領「まさにこの瞬間から、アメリカ・ファーストとなる」

2017年1月の大統領就任式で、「アメリカ・ファースト」を掲げたトランプ大統領。

就任当初から、トランプ大統領は、歴代の政権が築いてきた国際秩序を、自ら破壊するような行動に、次々と出ます。

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トランプ大統領「アメリカはパリ協定から離脱する」

地球温暖化対策の国際的枠組みであるパリ協定から離脱。そして、オバマ政権の遺産とも言えるイランとの核合意からも離脱。

トランプ大統領「今こそエルサレムをイスラエルの首都として認める時が来た」

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また、エルサレムをイスラエルの首都と認定、大使館を移転するなど、各地で混乱を招いたのです。

トランプ大統領「中国がアメリカの労働者の職を奪うようなまねは許さない」

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中国とは、関税引き上げを巡って厳しく対立。貿易戦争に突入し、米中関係は至上最悪となっています。

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さらに、北朝鮮の金党委員長との会談を実現するなど、アメリカ市民のみならず、世界を驚かし続けたトランプ大統領。

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その一方でこんなデータがあります。トランプ大統領は、就任から、これまでに2万3千を超える「虚偽」、もしくは「誤解を招く主張」を繰り返し、今年後半、大統領選終盤にはその数は1日50回以上にも上ったというのです。例えば・・・。

トランプ大統領「経済は史上最高。失業率は最も低い、雇用は史上最高」

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アメリカの景気がもっと良い時期はあった―

トランプ大統領「すでに、500㎞に及ぶ壁を国境に建設した」 

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ほとんどが壁ではなくフェンスを建設―

さらに、地球温暖化についても・・・。

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トランプ大統領「そのうち涼しくなるさ。科学は何も分かってない」 

さらに大きな波紋を呼んだ“虚偽”が・・・。

トランプ大統領「我々がとってきた対応により、アメリカ国民のリスクは非常に低いままだ」

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新型コロナの発生当初から、その脅威はほとんどないと明言。しかし今、アメリカの感染者は世界最多、死者も31万人に達し、第二次大戦時の戦闘による死者数を超えています。

なぜ、トランプ大統領は「虚偽」ともとれる発言を繰り返したのか、その背景には、「トランプ流」と称された手法があったのです。

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トランプ大統領「私の人生はディールそのものだ。私の得意分野だよ」

トランプ大統領が、日頃よく口にする「ディール=取引」。ビジネスマン時代の自伝に記されたのは、その取引の極意でした。

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「ある程度の誇張は望ましい。これを『真実の誇張』と呼ぶ」

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取引を有利に運ぶためには、虚偽まがいの「真実の誇張」も辞さない。こうしたトランプ流の手法として、徹底的に利用されたのが、国民に直接情報発信できる、ツイッタ-でした。

「私が大統領で本当に、みんなラッキーだよ!」

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支持者「トランプ氏はSNSを通じて語りかけてくれる。私たちに直接話し続けてくれるんだ」

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その結果、支持率もこの4年間安定し続け、今回の大統領選でもほぼ半数の国民が、トランプ大統領を支持したのです。

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支持者「トランプ氏は常識的でアメリカのために戦っているから大好き」

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支持者「彼は良い仕事をしているわ。何があっても常に支持します」

しかし、この4年を通してトランプ大統領がもたらしたのが・・・。

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アメリカ社会に根付いた深刻な「分断」でした。今月10日に公表された世論調査では、いまだ共和党支持者の77%が、大統領選で不正があったと回答しているのです。

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次の政権に、大きな課題を積み残したトランプ大統領。その4年が、まもなく幕を下ろします。

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