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2021年10月31日放送 風をよむ「中ロ蜜月・・・?」

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中国軍「発射準備、発射!」 ミサイル発射

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24日、中国軍はロシア軍との合同演習の映像を公開。艦艇が隊列を組む様子や、ヘリコプターが飛び立つ場面も…。

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今月18日から23日にかけて、中ロの駆逐艦など合わせて10隻が、津軽海峡から伊豆諸島周辺を経て、大隅海峡を通過するなど、日本列島をほぼ1周したのです。

中国・艦艇編隊上級大佐「中ロ双方が今後軍事協力を強化することについて、さらに理解を深めることができました」

この事態に岸防衛大臣は…

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岸防衛相「このような大規模かつ長期間にわたる活動は初確認のことで、極めて異例」

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今回の航行について、中国は「第三国に向けた行動ではない」としていますが、日本、アメリカなど4か国、いわゆる「クアッド」が、今月インド洋で行った共同訓練に対抗する狙いもあるとみられます。

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同じく中国が強硬な姿勢を示す台湾。蔡英文総統は27日、CNNテレビで、「中国からの脅威が日々増している」として、アメリカ軍が訓練目的で台湾に駐留していることを認めたのです。すると中国は…

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29日、中国軍が「台湾での市街地戦」を想定したものと見られる訓練映像を公開するなど、中台の緊迫度が増しています。

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こうした中国と、ここ最近、ロシアが同調するような動きを強めているのです。

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例えば、アメリカ軍の撤収によって、イスラム主義組織タリバンが実権を握ったアフガニスタン。

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20日、ロシアはタリバンの暫定政権高官を交えた国際会議を開き、タリバンとの関係を強化していくことで一致しました。

ロシア・ラブロフ外相「我々は、タリバンが軍事的・政治的状況を安定させ、政府を確立するために行っている努力に留意する」

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また中国も25日、王毅外相がタリバン暫定政権の副首相と会談。人道支援を申し出るなど、アフガン情勢に積極的に関与し、その存在感を高めています。

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こうした中ロ両国が今、急ピッチで開発を進めているのが、迎撃が難しいとされる「極超音速兵器」です。

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イギリスのメディアによると、中国は8月、核弾頭を搭載できる極超音速ミサイルの発射実験を実施。

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これについて、アメリカ軍の制服組トップのミリー統合参謀本部議長は、旧ソ連が1957年、世界初の人工衛星を打ち上げた際の衝撃に近いと語ったのです。

そして、西側諸国が懸念している、もう一つの兵器があります。

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NATO・ストルテンベルグ事務総長「権威主義的な政権が、AIなど新たな技術開発で競い合っているのを目の当たりにしている」

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人間の判断を介さず、自律的に攻撃する「AI兵器」…。

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「カミカゼ」飛行

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これは、ロシアが開発した自爆攻撃を仕掛けるドローン。旧日本軍の特攻隊になぞらえ、通称「カミカゼ」と呼ばれています。

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ロシアや中国は、AIや無人兵器など、戦闘の様相を一変させる「ゲームチェンジャー」技術への投資を、現在、積極的に進めています。

これに対しアメリカは…

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AIとパイロットによる対戦

この映像は、去年、AIが制御した航空機とアメリカ空軍のパイロットが操縦するF16戦闘機が仮想空間で対戦した実験の様子…。

解説者「すばらしい攻撃だ。これが人間の能力を超えたAIの能力なのか」

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AIがパイロットを圧倒。パイロットは5回戦って、一度も勝つことができなかったのです。

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先端技術を巡って激しい軍拡競争を繰り広げる中ロとアメリカ。その一方で、かつてロシアのプーチン大統領は、米中の対立について、「中国には良い諺がある」として、ロシアの立ち位置をこう語っています。

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ロシア・プーチン大統領「谷でトラが戦っているとき、賢いサルはじっとして、どのように終わるのか見ている」

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それは一見、中国に加担しているように見えて、米中の対立の中で「漁夫の利」を得ようとするロシアの姿勢を示したと受け止められています。

大国同士の微妙な思惑も見え隠れする中、ますますエスカレートする軍拡競争。どうすればそれに歯止めをかけることができるのでしょうか―


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