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人材の「定着」に大切な視点とは?

会社を選ぶことは、人生のとても大きな決断のときです。

多くの人は、就職活動を経て自分のやりたいことへの
夢を膨らませて入社するでしょう。

しかし実際には、好きな仕事を選んで入社したものの組織に馴染めず、パフォーマンスを発揮できないまま離職してしまう社員は少なくないようです。

企業側にとって、せっかくコストと時間をかけて優秀な人材を採用しても、
これから戦力となって活躍する社員が定着しないのでは、
大きな損失となってしまいます。

では、離職理由はいったい何なのでしょうか。

日本最大級の総合転職支援サービスを展開する『エン転職』が、
2019年にユーザーを対象に「退職のきっかけ」についてのアンケートを実施。10,074名から得た回答はつぎのとおりです。

全体の第1位は「やりがい・達成感を感じない」
<調査結果 詳細(抜粋)>

優秀な人材は、成長欲が強いと言われています。

「自ら学び、自ら成長を実感しやすい環境」をつくることで、
社員のモチベーションを向上させ、
結果的に人材の定着率を高めることにつながると考えられます。

では、人材を定着させるために、
どのような対策を行えばよいのでしょうか。

まず、「やりがいを感じること」について考えます。

近年、人事分野で注目されている
「オンボーディング」という言葉を聞いたことはありますか?

アメリカでは会社で迎える新しい人を「乗組員」に例えて
「Welcome on board!(乗ってくれてありがとう)」
という言葉をかけるそうです。

この言葉が語源となり、オンボーディングという言葉が誕生しました。
オンボーディングとは、新入社員が入社してすぐに会社になじめるようサポートするための仕組みづくりです。

具体的には、一般的な「新人研修」や「OJT」に加え、企業のミッションやビジョンなど、会社の情報や価値観を早く分かりやすく共有します。
新しく入ったメンバーからすると、
会社とどう関わり、どう頑張っていけば良いかの指針になり、やりがいを実感できるきっかけになります。

次に「達成感を感じること」について考えます。

会社側が、eラーニングや、研修などの学びの場を提供することも、成長を促す一定の効果は期待できます。

ただ、それだけでは知識だけをインプットし
「できているつもり」で自己満足に終わっていたり、自分の変化に気づけず成長の実感がわかないまま、モチベーションのアップにつながっていないことがあります。

一般的に多くの人は「自己の成長」「目標の達成」「自己・他者からの承認」に喜びを感じ、それが満たされる事柄に対してモチベートされる傾向にあります。

そこで効果的な取り組みとして、
上司と部下が1対1で行う定期的な面談(1on1)や、社外のプロコーチによる定期的な1on1で客観的に自分を見てもらえる場を設け、
フィードバックしてもらいながら小さな変化にも気づけると、自分の成長が実感できます。

また、1人で抱えている悩みを誰かと共有し安心できると、心が整いはじめ、自然とまた頑張ろうと、モチベーションアップにつながるでしょう。

実際、私が社外のコーチとして企業務めの方々の1on1を実施したとき、
ある管理職の方は自分の変化について話してくださいました。

それは、気持ちに余裕がないと部下に対してついイライラしてしまう傾向にあったのが、社外コーチと1on1を始めてから、
心を整えたり余裕を持つことをいしきでるようになった。

そして部下を変えようとするのではなく自分の関わり方を変えることで、部下のと関係性をより良いものにしていけるかもしれない・・・そんなお話を聞かせてくださいました。

これからの人材定着には「仕組みづくり」だけでなく、
自己成長を実感でき、心が整えられる
「人との関わり」の両方が大切になるでしょう。

仕事環境で過ごす時間は、長い人生の大半を占めます。

会社側が安心して成長できる環境づくりに励んでくれていることは、
社員にとって何よりのモチベーションになるのかもしれません。

文責:中井貴子

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この文を書いた人

中井貴子

誰とどんな未来に向かうために、今何を大切にしたいかを考える時間は、より成果も心も満たしてくれます。 主に経営者、管理職のへコーチング講座や継続コーチングセッションを届けている。現在はメーカーにて取締役に従事し、自社や取引先との関係性にもコーチングを活用している。二男の母。 テーマが特に決まっておられない方も、お話するなかで頭や心が整理され考えたいテーマが見つかります。コーチングが初めての方もお気軽にご予約下さい。お会いできるのを楽しみにしております。
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