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自転車と下北沢とパレスチナとサンバ。

当たり前のような日曜日の休日を過ごした。

時間と体力に余裕のある時は、山手線一周っぽいルートを自転車で走っている。

南風だけど、風が冷たい。秋を感じる。

午後になると、まだ街は明るいのに影が長くて秋を感じる。

平和だ。

内紛や内乱、内戦、争い等、世界中で絶えず人が死んでいても、ニュースやSNSにあふれなければ、平和に思えてしまう時がある。

自分が、世界中の人が日本を自転車で走ってほしいのは、日本に困難があった時、支えてくれる人達になって欲しいから。

同時に日本人が、海外から自転車で旅行している出会ったことのない外国人と知り合って、その国が苦しんでいる時に理解しようと思って欲しいから。

話は飛ぶけれど、今日は涼しくてサイクリング日和だったので、いろんな景色が目に入った。

秋葉原では、外国人が手話で自撮りで動画を撮っていた。

また、カラフルで軽そうで、取り回しの良さそうな車椅子に乗った外国人が、カップルで鯛焼きを買っていた。(こういう車椅子、障害に関わらず乗りたくなるものを日本で作れないものか)

秋葉原が、最新技術を使いながら、今までなら旅行が一人では困難な様々な人達にとって聖地になるくらい楽しい街になったら、凄えだろうなぁ、と思いながら通り過ぎた。

いつもの自転車での(だいたい)山手線一周ルートにも、多少サブのルートがある。

結局、家に帰れればなんでも良い。

いつもの休憩場所の中目黒のフレッシュネスバーガーに着いた。

自転車で走りながら、数行の英語をどう書くかずっと考えていて、それを書き出した。

書きたい理由はこちら↓

欧米では、キャンプ道具を満載した自転車をそのまま列車に乗せられるけれど、日本では無理。
今までその装備で日本を旅した外国人達はどうしていただろうか、そういう経験談を語ってもらうためのchatを作ったんだけど、誰も投稿しないので、何か呼び水になるようなことを書かなければいけない。

どうにか思いついた、簡単な英語で打ち込んだ。

自転車に乗っている方が、よっぽど楽な一時間だった。

中目黒からは、メインの山手通りをひたすら走るルートがあるけれど、今日は少し西側にズレて走ることにした。

中目黒から三軒茶屋へ、そして下北沢へ。

たまに通る三軒茶屋から下北沢へのルートは歩行者天国で、自転車は降りて押さなければならなかった。

今までは、言われたことがなかったけれど、今日は大道芸人の人たちもいたりして、初めて警備の人に言われて知った。

そのおかげで、混雑しているメイン通りを避けて脇道を走ったら、昔の世田谷の面影がある道を走れて良かった。

そして下北沢に着くとドラムの音が。

「スズナリ」まで来ると、凄い音だ。

これはサンバのリズムだ。

目の前まで行くと、圧倒的な音圧。

久々に、生で音楽を聞いた。

日本にはないリズム。

リズムが生きていて、それがハラワタに響いて泣けた。日本の太鼓もサンバのドラムも大好きだ。

ブラジルのサンバも、色んな歴史的な経緯があって、そこに根付いた音楽。

そして独特なリズム。

踊れと言われても踊れないけど、そこにいることが楽しく幸せ。

聞いていると、リーダーらしき人の掛け声でリズムが変わる。

祭は、自分たちが生きている表現と確認だ。

イスラエルの人にも、パレスチナの人にも、世界中の人にも、きっとリズムはある。

戦争や紛争を止めることは自分には出来ないけれど、世界中の人が日本を走ることによって、お互いの理解をアップデートしながら、「分断」を分断することに、自分の活動が役に立てるよう、これからも進めていきたい。

今日は、家に帰ってから、初めて本来のムニエルを作った。自分が勝手に思っていたムニエルと全く違って、レシピのおかげで家族に喜ばれた。

日本の家庭料理は、各国の料理のミックスですよね。

深夜食堂、いまこそ。

ムニエルを作りながら見た動画を最後に。

人類のベクトルは…