見出し画像

Facebookの友達と、100分de名著。2つの意外な関係について

Facebookは、数人の友達のアイコンが表示される場所が2箇所あり、時々少し入れ替わるのが面白い。

どんな基準で表示されるのか、調べてもよくわからない。

その2箇所両方にアイコンが表示される人はめったにいない。

先日、演劇の世界では重鎮の方のアイコンが、一つの方に現れた。

この時点で最初の「えっ?」。

あるお祝いの場で、その人をお見かけしたことはあるが、話したことはなく、私のことは知らないはずである。

その人が若い頃に書いた本が面白く、読後にFacebookで友達申請したところ、承認されたのだけがつながりである。

不思議なこともあるもんだ、時々こうやって有名人をショートカットに表記してユーザーを喜ばせるアルゴリズムでもあるのかと考えた。

数日後、もう一つの友達欄(6人のアイコンが表示される)にも、その人が現れた。

あれっ、これはさすがにおかしいぞ、何かあったのか?

その人のページを見てみると、一つのことが分かった。

私の大好きな番組、100分de名著の今月12月の本が中江兆民の「三酔人経綸問答」で、解説するゲストがその人だった。

ひょっとしたら、その方がFacebook内の検索で「100分de名著」と検索したら、一応友達である私の投稿がたくさん出てきて、「なんだコレ?」と見たことからショートカットと友達欄に、アイコンが表示されたのかも知れない。

すべては推測であるが、今月のテーマが三酔人経綸問答で、ゲストがその人であるだけで、コレは大変嬉しい師走になった。

ところで、最近孫文とその時代について、ボーッと考えていた。

明治維新を成し遂げて、東洋の希望だったはずの日本が、いつから変わってしまったのか。そこを振り返らずには前に進めないような時代の転換期があり、今の日本の停滞のもとがあるんじゃないか、という漠然とした仮説。

下記の本を読んでいて、「あっ、このタイミングだったのかも」という部分があった。

この本はすごく分かりやすくて、不謹慎だが、ゲームの解説を読むかのように、当時のデーターを駆使して、世界が沸騰する状況を書き出している。

関心があれば中学生でも十分読める内容。

先日、田原総一朗さんと立憲民主党の小川淳也さん、そして参加者とのトークを聞いていて、なんで日本は、経済大国として頂点にたどり着きながらこうなったのかと再び考えていて、自分の中では孫文が一つの大きなキーワードで、いつかその生涯をゆっくり読んでみたいと考えていた。

今回の三酔人経綸問答は、確か孫文の時代と重なるんじゃないかと思う。

高校1年生にして高校を休学して自転車で世界一周を成し遂げたその人の解説で読み解く、100分de名著はタイムリーで、心して拝見したい。

皆さんも是非。

追記、この書き込みを終えた後、ざんねんな話がFacebookで平田オリザさんから。

日頃より、こまばアゴラ劇場をご支援いただきありがとうございます。  まことに残念ながら、こまばアゴラ劇場は2024年5月末をもって閉館することとなりました。また、それに伴い私も芸術総監督の座を退任することとなります。これまでの皆さんのご愛顧...

Posted by 平田 オリザ on Friday, December 1, 2023