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004「58才の転職記」S社のこと その2

筆が乗ってきたので、月水金に更新、を目標にします。


私は、入社3年目に社内転職して、それ以降はずっと同じような部署で同じような仕事をしていて、それはありがたかったです。

新卒で入社したときは、研究所のボス(所長さん)は30才くらい年上でしたが、同じポジションにいて30年経つと年下のボスになっていました。

研究所というところは、未来の事業につながることにたずさわる、研究開発の部署なので、昔は割とゆったり仕事をしていたけど、今どきは全社的に、お金を生み出すことだけが指標になっていて、かなり世知辛くなっていました。
このときのボスは、優秀な大学の大学院を出て入社し、すぐに頭角を現して、国際会議にいくつもの提案をして、いい特許を山ほど出し、海外の研究所に移籍してそこでも活躍し、帰ってきてからは日本の研究所の中核になった人。日本と米国の研究所を束ねて管轄していました。プライベートではとてもおだやかな人ですが、仕事ではきつかったです。ワンマン社長みたいで、仕事が山のようにあって、内容を把握しているのが自分だけなので、部下が理解していなくても仕事を振って、しかもすぐやれと言う。いつもそんな感じでした。

ボスから私には、決裁書の起案の仕事が頻繁に振ってきました。内容はよくわからないところがあって、添付資料もそろってないけど、とにかく回せ、速く回せ。起案してしまえば、決裁書は何人かに回付するのて、そこで修正して仕上げます。

仕事なのでやむを得ずやってましたが、精神的によくなかったです。在宅勤務中によく泣いてました。

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