春になったら〜4話感想

毎回涙なしで観られないこの作品。
小説を読んでいるような気持ち。
推しと呼べる存在ができて数年、その対象に時間もエネルギーもお金も優先的に注ぐようになり、元々本を読むことが大好きだったのに、本棚に並んでいた文庫本のスペースは段々と雑誌が占めるようになり…今は今で幸せだけど、小説を読むことで感じられた細やかな感情や、他人の機微、忘れちゃいけなかった気持ちも沸々蘇ってきた。

なんか、人と人の関係って、現実はこんな美しいドラマのようにはいかないんだよなって思いながら、もっとシンプルに考えたらいいのかなって気付かせてくれるんだよね…。ちょっとした価値観の違い、タイミング、その時の自分の状況、余裕の度合いで、他人との関係性って簡単に消えてしまう…大人になればなるほど。
時が経って、いつかの後悔を自分がすっきりするために誰かに打ち明けることは、内容によってはその重荷を背負わせてしまうことにもなる。ドラマでは結果的によかったと思える展開だったけど、自分の中に留めて言わないでおく方が正解になることもあるだろうし…でも、結果どっちがよかった、なんて、どちらを選んでもきっと思ってしまうんだろうなぁ。

ドラマが進んでいく程、ひとつの終わりが近付いていると思うとまたうるっとしてしまうけど、命の有限性をこんなに美しく、身近な愛に気付く大切さを感じられる作品に出逢えたことに感謝しながら最後までこの物語を見届けたいなぁと思う。

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