見出し画像

【よもやま話】File4 紅茶も日本茶もみな“きょうだい”


お茶の樹

紅茶も日本茶も特別な木はありません。

お茶と呼ばれる茶樹は
カメリアシネンシス」という
ツバキ科ツバキ属の永年性常緑樹です。

大別するとアッサム種と中国種があります。

アッサム種

◇ 原産地 ・・・ インドアッサム地方
*1823年、インドのアッサム地方で見つかった野生の茶の木
◇ 特 徴 ・・・ 渋味成分の「カテキン」を多く含む
          酸化酵素の活性が強く酸化発酵がしやすい
◇ 茶 葉 ・・・ 中国種と比べると大きく(縦12~15㎝・横4~5㎝)
          葉面には深くしわが走っている
◇ 木の特徴 ・・ 中国種と違い喬木型なので、最大で10mほど直立する 
          場合もある。
          寒さに弱く、高温多湿を好む
◇ 主な栽培地 ・・インド・スリランカ・インドネシアなど
◇ 主な茶加工 ・・紅茶・烏龍茶
◇ 日本の紅茶・・・”べにふうき””べにひかり””べにほまれ”はアッサム種
          と中国種を交配した品種

中国種

◇ 原産地 ・・・ 中国雲南省
◇ 特 徴 ・・・ 渋味成分の「カテキン」の含有量が少ない
          酸化酵素の活性も弱く酸化発酵がしづらい
◇ 茶 葉 ・・・ アッサム種と比べると小さい
          厚みがあり、柔らかい
◇ 木の特徴 ・・ 最大でも3mほどしか伸びない灌木型 
          耐寒性が高く寒くても乾燥した場所で育つ
          順応性も高いので、暑くて湿度の高い場所でも育つ
◇ 主な栽培地 ・・日本・中国・台湾 インド・スリランカの高地など
◇ 主な茶加工 ・・緑茶
          ”やぶきた””ゆたかみどり””さえみどり”など


やぶきた

同じ茶の木だけど

違いは製造方法

お茶の原料となる茶樹にも様々な種類があり、
味、香り、水色や収穫の時期や
寒さに強い、病気になりにくい品種などさまざまです。

ですが、基本は製造方法にあります。

                               
              ⇩    
後発酵茶  強発酵茶  半発酵茶      不発酵茶
  ⇩    ⇩      ⇩         ⇩
 黒 茶  紅 茶    烏龍茶     釜炒り    蒸し茶
 碁石茶                  ⇩      ⇩
  など                釜炒り茶   煎茶 番茶
                             等
                 

簡単に説明するとこんな感じですね。
同じ緑茶でも、製造方法が、
日本と、中国など他のアジア圏とは少し違うようです。
気候や原料となる茶の木の種類かもしれません。

ちなみに黒茶とは、普洱(プアール)茶のこと。
丸くて、ガッチリ固まっている「陳年普洱餅茶」。
年代物になると高値の付く高級品になるとか。

何気なく飲む茶も、奥が深いですよ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?