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教員採用試験に落ちたらどうする?50代の高校教師が語る本音と現実

現在、50代の私は高校で教員をしており、生徒だけでなく若い教員の指導も任されている。


生徒の指導は希望校に合格させるため、若い教員の指導は学校組織に適応させるため。


10年ほど前から部活の指導は外部の専門家が担うようになったため、授業と進路に集中出来るようになった。

Fラン大学で公立高校の教員採用試験に受からない

私の身内には教職員が多いため、教員になることは既定路線であったが、進路を決めるたのが私にとっては反抗期であったため、教員になるには相応しくない大学に進んだ。


教員になるには相応しく大学とは、教員に採用された実績が少ない大学と言うこと。


そのような大学を出ても、教員採用試験の1次は合格出来ても、2次では履歴書を見ただけで落とされる


教員採用試験の1次は教養試験、教養試験は誰が採点しても結果は同じなのだが、2次試験は面接、つまり、試験官の主観評価のため、結果にバラツキがある。

結果にバラツキがあった場合に平均点を評価にしてくれたら良いのだが、主観には試験官の思惑が加味されるため、2次試験はふるいに掛けるパフォーマンスに過ぎない。


学校の教員を思い出して欲しい。

同じ教員でも出身校はバラバラ、優秀な大学を出た教員もいれば、勉強が出来なくても入れる大学を出た教員もいる。


勉強が出来なくても入れる大学を出た者が、そもそも教養試験に合格出来るのだろうか?


教養試験は誰が採点しても結果は同じなのだが、足切りになる点数は受験者によって異なる。


教養を必要とされる科目を任される教員希望者の場合は足切り点は高め、一方、教養を必要とされない科目を任される教養希望者の足切り点は低め。

コネの採用で私立の教員採用試験に受かる


教員になるには相応しくない大学を出た私は1回目の採用試験で不合格になったが、2度目は身内のコネが使える学校の採用試験を受け合格。


コネを使うのはインチキに思われるが、コネとは人の繋がり。


人の繋がりがあると、繋がりのある人に迷惑を掛けないように務める。


学校は大事な子供を預かっているため、見ず知らぬの者を採用するより、身元が明らかな者を採用したい。


コネは身内に限らずいくらでもあり、出身校からの紹介も立派なコネ。
採用試験は学園採用と学校採用の2パターン、学園採用の場合は学園幹部が関わり、学校採用の場合は学校幹部が関わる。


教員として出世するには学園採用されなくてはならないのだが、平教員として生きるなら学校採用でも収入面での違いはない。


学園採用にしても学校採用にしても、何らかのコネがないと正規雇用は難しい。


教員になるには相応しくない大学を出た私が採用されたのは、学園側にコネがあったから。


学園採用のほうが出世コースなのだが、教員としてのスキルは高くない、なぜなら、学校採用の場合は学科のベテラン教員が面接試験官となって質問するため、学力不足と判断されると落とされるから。

再試験の間はバイトで食いつなぐのが良い

1回目の採用試験で不合格だった私は、コネに関わる人の紹介で学習塾で講師のアルバイトをすることになった。


他で正規雇用として働かなかったのは、翌年、教員採用試験を受けるつもりいたから。正規雇用されてしまうと時間が拘束されてしまい、もし、学校から呼び出された場合に対応できない。


非常勤講師から正規の教員になるのは稀なケース、と言うことは教える経験値が少なく、それをカバーするのに学習塾の講師は最適だった。


学習塾は塾生から聞いて学校のことを良く知っており、採用試験を受ける学校選びに役立つ。


コネを使っても採用されなかったら、他の進路を考えた。


同僚には何年も非常勤講師をしている者がいるが、この先、頑張っても正規に採用されることはない、そのことは生徒も知っており、その環境で生きるのはあまりにも酷。


教員のスキルは他の業界では中々活かせない、何回も採用試験を挑戦して歳を取ると他の就職が難しくなるため、採用試験は2年までにしておく、努力が報われるとは思わないほうが良い。


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