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海の命の原点

 6年生担任でした「海の命」の授業はこれからも記憶に残ることと思います。

海の命は、1996年から教科書に掲載されております。
東京書籍では、「海のいのち」・光村書籍では、「海の命」
こんなことは、どうでもいいです。笑
(命かいのちかなんて、教科書会社の意図が入っているので・・・)

この「海の命」は、もともと「海鳴星」という単行本の中にある三部作のうちの一つ「一人の海」がもとになったものです。
余談ですが、この単行本絶版で、1万5千円もしました(定価は、735円・・・)

読んだ感想・・・
 方言が色こく残り、教科書よりも読みづらいです。その反面、ダイレクトに立松和平さんが、筆者に訴えかけたいものがあり、
初めは、お父のような、勇敢で海の頂点にでも立たんというかのような男に憧れるものの、
与吉爺さの「千びきに一ぴき」とれば良い「共存」という生き方を学んだ太一の成長していく姿がよくわかります。

お父のような生き方は、少年なら誰でも憧れますよね。
戦隊者に憧れる男の子、だが中学生や大人になっても憧れ続ける人は、少ない
そう、つまり普通だったら現実を見るんです。でも、太一は、そうじゃなかった中学生、高校生になっても憧れを消すことができなかった。(まぁ親父の背中なんてそんなものですよね・・・)

そこで、与吉爺さに現実を教えてもらい成長していくという、なんてJUMP的な・・・
そう、これジャンプノベルなんです。少年文学なんです。そう捉えると、案外読みやすいかもしれませんね。

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