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朝10時のメイクは最高に贅沢なひととき

朝9時、娘を幼稚園に送り出す。

それから、掃除機かけ、朝食の片付け、洗濯、トイレ掃除、ベッドメイキング、部屋全体の片付けをする。

朝10時、やっと、自分のための時間がやってきた!



ぐずる娘を抱っこしながら、幼稚園へ見送りするためだけに描いた、このヨレヨレ眉毛は、いったん洗い流そう。


今日は、ちゃんと「メイク」をしたい気分。


今日の気分と、肌のコンディションに合わせて、

今日はどの下地を使おうか?

ファンデーションはどれにしようか?

コンシーラーは使おうか?

パウダーはどうやってのせようか?

眉毛はどういう形にしようか?


一つ一つの過程を、ていねいに。

今日は、なんとなくベースメイクをしっかりやりたい気分だから、クマ隠しも、頬の赤み隠しも、ていねいにやってみる。

いつもより毛穴が目立たなくなっていい感じ。

パウダーは、最近SNSでみつけた、粉っぽくならない裏ワザをつかってのせてみよう。

うん、ほどよいツヤ感。

眉毛は、平行ぎみだけど眉尻にほんの少しカーブをつけてニュアンスをだす。


チークはお気に入りのSUQQU。

つけたところで家族は1ミリも気付かないであろうハイライトは、Cゾーンにふわりとのせて。

アイシャドウは、今は一軍が2種類しかなくてマンネリだから、新しいのが欲しいな〜

なんて思いながら、定番のExcelを使う。

ついでに今日は、普段はつけないリップもつけちゃう。


できた!


さいごに、三面鏡で、最終チェック。


うんうん、まあ、いんじゃない?自分。


20代のころ、独身のころのような、華やかさは思ったようには蘇らないけど、

それでも、やっぱり、気分はアガる。


誰かのためのメイク、顔を見られて恥ずかしくないためのメイクじゃなくて、

自分のためだけのメイク。

なんて贅沢なんだろう。

なんて楽しいんだろう。




「支度まだ〜?」と急かしてくる夫もこの時間はいない。

「ママだっこー!!!」「ママ遊ぼー!!!」といって足元にすがりついてくる娘もいない。


平日の昼間、夫も娘もいない1人だけの空間で、ゆっくり自分と向き合うことができるのが、こんなに贅沢なことだったなんて。



家族の世話に明け暮れる日常から、ちょっと抜け出せる、このひととき。

自分のためだけに使う、自分の時間。

20代のころは当たり前だったことが、今ではとんでもなく贅沢に感じるようになってしまった。



やらなくてもいいこと、やっても自分以外誰のためにもならないことだけど、

それをやることの大切さを、しみじみと感じた
朝でした。

なんか、今日は、いい1日になりそう。






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