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2023 3月⑳:担任の先生、旅立つ

太知が3年生でお世話になった担任の先生が旅立ちました。
先生から送られてきたメッセージを見せてもらいましたが、本当に旅するのか単にお辞めになるのかは不明です。
そして、メッセージが届いた30分後にはデジタルデトックスのために連絡が取れなくなると予告されていました。

太知はメッセージに気が付かないままタイムオーバー。
お別れもお礼も伝えられませんでした。
生徒たちからの返信がないよう策を練った気もします。
「中途半端な君たちからの励ましや別れの言葉なんて、有難みの欠片もないから要らない」と言ってしまうドライな一面をお持ちでしたから…

2年生のときは副担任だったので2年ほどお世話になりました。
通常は持ち上がりで、3年生の担任が卒業まで見守ってくれるそうなので残念です。

パッと見は王子様のようなのに、保護者会での辛口で辛辣な指導はユーモアに溢れていて、ありきたりな指導とは別もの。
保護者にも厳しくダメ出し。
ギャップが凄まじい先生でしたが、規格外の先生に息子の進路が相談できると大いに期待し、楽しみにしていました。

実は太知が3年生になったときの面談で、この先生から「何がしたいのか決められないなら、高専のネームバリューを活かして就職するのがいい」とアドバイスをもらいました。
それまで専攻科へ進めばいいと考えていた太知は、先生の言葉に影響されて就職を考え始めたのです。
私もその時点では、行けるものなら専攻科へ進めばいいとお気楽に考えていたため「余計なことを言う先生だな」と感じたことも。
高専入試が終り、今後は専攻科へ進めば安泰と思っていたので。
そんなことがあり、太知はプログラミングを勉強して仕事にしたいと言い始め、現在に至ります。

この1年間は随分と進路について話し合いました。
子供の進路に対する正解は、容易に答えが出せないものなのでしょう。
それでも太知自身が納得のいく選択をさせようという気持ちになれたのは、先生のお陰と思うのです。

太知は小学生のころから担任の先生にはいつも恵まれてきましたが、この先生とのご縁は実に愉快なサプライズ。
またお会い出来たら嬉しいのですが、無理そうですね。
先生、ありがとうございました。



子育ての終わりが待ち遠しいと感じつつ、継続中であることが日々の励みになっていることもまた事実。現在の心境は言葉を尽くしても語りきれずに、今日も綴ります。