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Humans of Dreamly -”夢を紡ぐ者たち” -

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Dreamlyで働く、様々なバックグラウンドを持ったメンバーたちの人生の、ほんの一部の物語を綴っていきます。
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Humans of Dreamly #04

スウェーデン王立工科大学で学びながら、彼は将来起業することを視野に入れてはいたが、「日本での起業」は思いもしない夢だったと語る。 日本での起業成功の鍵は、自身の持つ「チャレンジ精神」と「冷静な判断力」と考える彼は、殊に日本・香川という地方での起業においては、環境に適応する重要性を強調している。 彼がコンピューターサイエンスを学び経験を積んだ土地は、IT先進国スウェーデン。一方、彼が起業に選んだ土地はデジタル化から取り残された日本の地方都市。 起業当初、スウェーデンのビジ

Humans of Dreamly #03

「ボクちゃんSHYだから」 そんな言葉も、冗談としか捉えられない程に、CEOとしての彼は、ムードメーカー的・マスコット的存在である。 しかし、彼の人生を振り返った時、スウェーデン王立工科大学に入学するまでの性格は、どちらかと言えば内向的であり、パーソナルスペースに篭って、ひたすら興味のあることに没頭するタイプだったようだ。 「自分の興味・関心に素直」という意味では納得だが、「内向的」という部分において、現在の彼からは、どの角度から眺めようと想像ができない。 人間は変われ

Humans of Dreamly #02

彼は警察官を目指し大学で語学を学んでいる。(移民の多いスウェーデンでは、様々な言語を学ぶ必要があった) その後、ガードマンとして(スウェーデンのガードマンは、日本のそれとは少し違い、警察官の見習い的な存在)ストックホルムの裏社会と向き合う。次第に、彼にとって警察官の仕事が「タスク仕事」の様に感じるようになった。 「人助けがしたかったはず、何かやりたかった事とは違う気がする…。」 そのまま警察官になっていれば、優しい彼にとっては、非常に苦痛な仕事となっていたかもしれない。

Humans of Dreamly #01

「日本ではちょっと変わった人生かもしれません」 彼は、5歳で父親からコンピューターを譲り受けた。 5歳の少年にとってそれは、探究心・好奇心を掻き立てる最高のオモチャとなる。追求したいことはとことんやる、そんな性格が功を奏し、幼くして彼はコンピューターオタクとなったのだ。 壊れたら自分で修理もするし、小学校に上がる頃には、学校のネット環境の脆弱さを指摘し、ちょっとした悪戯をするほどの知識を持ち合わせていた。「ギーク(Geek)」という言葉がシックリくるのかもしれない。 そ