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あなたの心が…

私はよく子供達が「あ~ぁ、明日テストだ…嫌だな」というと「テストが『嫌』なんじゃない。あなたの心が『嫌』なんです。」といってみたり、「○○ちゃんがさぁ今日あんなことしてきてムカついたんだよね」というと「○○ちゃんが『ムカつく』んじゃない。あなたの心が『ムカつく』んです。」と、まるで人生相談に回答するお坊さんのような一言を返します。

この一言、お父さんのウケ狙い99%の言葉。笑いで重い心を和らげてあげようと思っていっているのです。

しかし、残りの1%で…この1%が本当に伝えたいことなのですが…「気持ちのハンドルはあなたが握っているんですよ」といっているのです。

「トラウマ」という言葉があります。

あらためてその意味を調べてみると
「大きな精神的ショックや恐怖が原因で起きる心の傷。精神的外傷」
と出てきます。

何かに対する苦手意識としてよく口にする、耳にする言葉です。

私はこの「トラウマ」は、ある同じ出来事に対して全ての人が同じように感じるとは限らないと思っています。

相手の言動は一つの事象であっても、それにどう反応するのかは人により千差万別。

自分の違う考え方や行動を心の中にストックしておいて今後に活かすか、心の手前で拒絶して無きものにするのか…それは受け取り手の自由であり責任でもあります。

「人の意見を受け入れる」というのは、その意見に従うということとはイコールではないんです。「受け入れる」というのはそういう考え方も世の中に存在するんだなぁという「認識」をしてあげること。

人そのものの存在だけでなく、考え方の存在を否定…「無視」をしてしまうことが「反感」「恨み」「憎しみ」に繋がるからです。

「なるほどね…そういう考え方があるんだ…でも、私はこう考えちゃうんだよね。」…受け入れてから自分の意見を受け入れてもらう。

自分の考え方に相手を心から「従わせる」のはお互いの強い信頼関係がないとできないことですから。

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