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杉田陽平さんの作品を我が家にお迎えして始まった「アートのある暮らし」の中で感じていること

昨年の今頃、私は初めてアート作品というものを購入しました。

杉田陽平さんの水彩色鉛筆のドローイング、アゲハ蝶の作品です。

「The butterfly」

一昨年の秋に「バチェロレッテ・ジャパン」に出演されていた杉ちゃんの言葉に惹かれファンになり、画家としての活動に興味を持ち始めました。そして「いつか杉ちゃんの作品にご縁があったらいいな」とぼんやりと思っていたときに、すごく気に入った作品を持てるチャンスがやってきたのです。

あれから、一年が経ちましたが、本当に購入させていただいてよかったなと思っています。

本当に気に入って買わせていただいた作品だからこそ、いつ眺めても気分がいいというか、穏やかな気持ちになったり元気をもらったりしています。

その理由を考えてみたのですが、気に入った作品が暮らしの中にあると、作品を見る度に、頭で考えるのではなく、心で感じることができるから、生活の中に「理屈じゃない何かと共存する時空」が生まれるのではないかと思うのです。目まぐるしい時の流れの中に余白が生まれ、心が一瞬でも休まり、緩み、豊かに感じるのかなと思ったりしています。

約一年間、さまざまな分野で活躍される姿を応援するのと同時に、画家としての杉田陽平さんの活動、作品を見せていただく中で、アートの世界にもどんどん惹かれていきました。

ほかのアーティストの方々の作品にも興味を持ちましたし、それぞれのアーティストの方の表現を通して、その方が見たり感じたりする世界を共有させてもらったり、あるいは、アートの歴史が気になってみたりして、今まで美術館などで漠然と見ていた作品への興味の広がりや深まりを感じています。固定観念に囚われない自由な発想に触れることで、もっと自分も自由になっていいのではないかと思え、自分で下手なりに文章や絵を描いてみることで感じたことを表現する機会も増えました。

そんな中、いろいろな作品を見せていただいているうちに、私は特に油絵が気になってきました。そして、昨年の夏の個展で、杉ちゃんに油絵の話を聴かせてもらってますます興味が湧いたのです。

私は、油絵は遠くから見るほうがはっきりとわかっていいと思っていたのですが、近くで見るほうがいいという人も多いという話を聴き、人によって見方、楽しみ方が違うんだなということに驚きました。

また、同じ作品でも、見る人によって見え方が違うし、同じ人でも見るときのマインドが違うと見え方が変わるということにもハッとしました。

さらに、わかるようでわからない、心地良いようで心地良すぎないというか、何か気になることがある作品には日々発見があって、それが油絵のコンセプトの一つなんだよ、というようなことを教えてもらって、なんだかワクワクして、家に油絵があったらいいなと思うようになったんです。そして、ありがたいことに杉ちゃんの油絵にご縁をいただくことができました。

「The small vase」

この絵を見ていると、不思議と力が湧いてきます。

生きているといいこともそうでないこともありますし、自分の中にも光と影があるなと感じていますが、それでも前向きに光に向かって進みたいなという思いが私にはあります。青い空に伸びる白い雲を見ていると、勇気づけられて、心の中に希望が生まれるような気がしています。

作品が暮らしの中にあるというのは、何か他のものを買うのとは少し違った気持ちがあります。アーティストの方の思いの一部を預からせてもらっているという感覚があり、共に、この時代を生きている気がしてきて、自分もがんばろうと思わせてもらえるのです。

自分の人生の中で、絵画を購入するというイベントがあるとは少し前まで全く思っていませんでした。今、アートのある暮らしをしていることをとても不思議に思いながら、心に響く作品を制作し、ご縁をくださった杉田陽平さんに心から感謝しています。

ずっと大切にします。


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