シリアスゲームって知ってます?
TIGS2024に出展してびっくりしたことの1つは、コメンテーターで遊んでくれた方が「これってシリアスゲームですよね?」と聞いてきてくれた方が結構いらっしゃったことなんです。
シリアスゲームって言葉知ってます?
シリアスゲームをざっくりと説明すると「エンタメ性だけではなく、教育や社会問題の解決などを主目的としたゲーム」ということだと思います。
僕はコメンテーターの模倣元である「The Republia Times」の作者Lucas Pope氏のインタビュー記事で初めてこの単語を知りました。
んで、調べてみたら世界には面白いシリアスゲームがいっぱいあるんですよね。例えばアフリカを思わせる未発展の地域で生きることの難しさを体験できる「3rd World Farmer」は、個人的に凄く刺さりました。
僕が不勉強なのはさておき、「シリアスゲーム」って日本ではそこまで認知度の高い単語ではないですよね?
ただ、シリアスゲームとは冠していないけど、何かを学べる広い意味でのシリアスゲームは日本でも山ほどあると思うのです。
例えば経営系のシム、歴史シミュレーションゲーム、災害ゲームなどなど、どれもエンタメが主目的ではありつつも何かを学べるタイトルが盛りだくさんです。
つまり日本では「シリアスゲーム」という単語は浸透していないものの、「ゲームで何かを学ぶ」という習慣は非常に多くのユーザーに馴染んでます。 …よね?
実はコメンテーターはシリアスゲームとして開発しています
現在開発中のコメンテーターはシリアスゲームとして開発しています。今まで表立って言うことはなかったんですけど。
というかテバサキゲームズ自体、シリアスゲームを作りたいという目的をもって結成されましたので、今後何かほかのゲームを作ることがあっても何かしらのシリアスゲームになるかと思います。
ただ、シリアスゲームという言葉でインディーゲーマーのみなさんを惹きつけられるとは思わなかったので、まずは単純にゲームの面白さを訴求するところから始めました。
ニュース番組のコメンテーター…体験してみたいですよね?
シリアスゲームを作るのはメッセージを秘めやすそうだから
なんでわざわざシリアスゲームを作るのかというと…伝えたいメッセージを作品の中に秘めやすそうだからなんですよ。「伝えやすそう」じゃないですよ? あくまで「秘めやすそう」です。
プランナーのヒヅメは、建築士ではありますが、他にも漫画家として活動していまして、お話を考えることも多いんですね。
実は、漫画も映画もドラマも小説もエンディングって1つしかないんですよ。知ってました?
そんなの当たり前だろって思うかもしれませんが、ゲーム業界だけは違ったんですよ。そう! マルチエンディングの世界です!
主人公がめちゃくちゃ酷い目に遭っても、理不尽なことが起きても…例えば最初の選択肢でゲームオーバーになっても、面白ければ許されるんですよ!
凄くないですか!?
「コメンテーター」は様々なニュースの中から選択してコメントをしていくゲームですが、これを漫画で描こうとすると、主人公は常に1つの道しか歩めないのです。
さらに言えば実在のニュースをベースとしたニュースを扱うので、どうしても漫画では意見が割れやすくなってしまいます。
その点! なんとゲームなら! 「プレイヤーが自分で選択した」という体験によって「へーこんなエンディングになるんだ」「これもまた面白いね」「もしあの時あっちを選んでいたらどうなったのかな?」と作品を楽しんでくれるのです。
それに気づいた時ヒヅメは「意見が割れやすそうな繊細な話題ほどゲームに向いているのかもしれない」「こういう難しい問題を扱ったゲームを作ってみたい」と考えたのです。
つまり「何か面白い、凄いゲームを作りたい」というよりも「伝えたいことを伝えるための媒体としてゲームが面白そう」というのが先なのです。
そしてゲームであるからには説教くさいのは嫌なので「普通に楽しんでもらえるけど、感じる人は何かを感じる」というのを目指しています。
なんかもう全部話しちゃいました
まあなんと言うか…こういう「そっと秘めておけばいいこと」をつらつらと書くのは…個人的には「だせーな」って思うんですけど、僕ら最末端インディーゲーム制作サークルの書く文章なんて誰も見てませんから書いちゃえばいいと思います。
TGIS2024のおかげでシリアスゲームに携わる様々な人とのご縁もできましたし、ここで一度現状の考えを記しておきたいと思ったんですよね。
「感じたことをそのまま書いた」みたいなまとまりのない文章ですけど、シリアスゲームについてはまた勉強が進んだら書いてみようと思います。
ゲームって本当にいろんなことを教えてくれるよね!
コメンテーターは現在鋭意開発中です
試遊版は以下から遊べますのでぜひどうぞ⇩
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