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【トイレ史⑤】様々な形態のトイレが生まれた理由

トイレ史④で取り上げた高野山の水洗式トイレは、いかに水に恵まれた国といえども、山間部など川が急流で、かつ水量に恵まれ、人口密度も低く、自然浄化作用が期待できる地域で限定的に可能なものである。平野部や人口過密な都市・集落内では、快適さを望んで水洗化を試みても十分に機能せず、屎尿は汚泥として堆積して悪臭を放ち、環境悪化を招くことになる。快適さを可能にする要素は、その土地の気候風土・人口密度などによって異なり、同じ時代であっても、様々な形態のトイレが作り出されることとなった。

『参考資料』
https://www.kkr.mlit.go.jp/river/oyakudachi/qgl8vl0000000fne-att/sarasa85.pdf
 
 

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