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古いバイオリン

何百年も前に作られたバイオリンが、なぜか今もなお美しい音色を出し続ける。ストラディバリウスやガルネリは最高級ブランドだ。

本体の形状や寸法をCTを使い解析し、板の厚みやアーチの曲線などを、そっくりの形状に作っても、同じ音色にはならないらしい。使われる木材の性質などが大きく左右しているようだ。

古いバイオリンがよい音を出す理由には様々な見解がある。ひとつの鍵と考えられるのが使用する木材の組み合わせだ。バイオリンの表の板にはマツの仲間のトウヒ、裏板にはカエデが用いられる。長い時間をかけて乾燥させてから加工する。
トウヒはよく振動して音を伝えやすい。だから大きな音を出しやすく、よく響く。ギターやピアノ、ハープなどにも使われている。これに対し、カエデは反対の性質で、音を吸収しやすい。この組み合わせがよい音色の秘密に関わっていると考えられている。

『参考資料』
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD224L90S3A320C2000000/

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