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【技術史】元素記号の考案者

私たちが使っている元素記号は、誰が考えたのでしょうか。鉄は「Fe」、マンガンは「Mn」などと、最小限のアルファベットで書くことができます。1811年にスウェーデンのベルテェリウスが元素記号を考案しました。それまで、元素は丸とか四角などの記号で表していました。科学者ベルティリウスは、塩の電気分解を研究しているうちに、化学反応はプラスとマイナスの物質でできていると思いいたります。今で言う、イオン結合物質です。そこで、電気化学と原子論を組み合わせて、化学結合を説明しようとしたのです。
このとき、1個の金属元素と2個の塩素元素を記述する際に、従来からの記号ではごちゃごちゃして説明しづらいと考えます。そこでベルテェリウスは、文字記号と数字の組み合わせで化合物の組成を表記します。

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