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【技術史】窓ガラス

光を通すというガラスの特性を活かしたのが窓です。雨風を通さず、太陽の光を通す窓ガラスは、ローマ帝国が栄えた3~4世紀に登場しました。ただし、当時の板ガラスは、吹きガラスを切ってろくろの上などに置き、遠心力で平に伸ばしたものでした。途中の状態が冠のように見えることから、クラウン法と呼ばれます。


クラウン法の板ガラスは円形に作られ、円周状の凹凸もできてしまいます。これを四角の窓ガラスにするには四方を切らなければならず、大量生産できませんでした。当時は教会などだけに使われる高価な貴重品でした。
中世ヨーロッパで流行したステンドグラスも、大きな板ガラスがつくれなかったために考えられた苦肉の策だったのでしょう。
 


【参考資料】
http://www.nissouren.jp/laboratory/laboratory_detail/1377870985507bebeb1f285
 

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