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【材料学】製鉄と製鋼

鉄鉱石から鋼はどのように作られるのだろう?
 
その工程は、大きく2段階に分かれます。
 
①鉄鉱石を溶かして酸素を取り除く還元工程
 鉄鉱石の還元反応を連続的に行うのが高炉です。高炉の上から鉄鉱石、コークス(現在は強力な還元材が利用されることもある。)を交互に継ぎ足しながら燃焼させると、炉の中の鉄鉱石の酸化鉄が「ヘマタイト⇨マグネタイト⇨ウスタイト」と順次還元されて鉄となります。しかし、この鉄はまだ不純物の多い銑鉄(せんてつ)という状態です。
 


②銑鉄(せんてつ)に含まれる不純物を取り除く工程
 高炉で還元が終わり、炉の下から流れ出る銑鉄を製鋼工場に送り、転炉法(ベッセマー法)によって鋼に加工します。転炉では炉の底から空気を強く送り込み、リン、ケイ素、硫黄などの不純物を酸化することで鉄の純度を高めます。


『参考資料』
https://www.jfe-steel.co.jp/recycle/kouro03.html
https://steelplantech.com/ja/news/4867/

 

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