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【技術史】純度の高い鋼材を作る画期的な発明

ヘンリー・コートは、18世紀後半の英国産業革命期に活躍した製鉄業者です。すでに、コークス高炉は発明されていましたが、銑鉄から良質の鋼材を製造するためには、大量の木炭が必要でした。それを、解決したのが、ヘンリーコートのパドル法の発明でした。
 
彼の発明は、1785年と1783年の2つの特許があります。前者は、石炭で加熱した反射炉に銑鉄を入れ、半溶融状にしてこねくり回し、錬鉄の塊を作るパドル法の特許でした。後者は、それをハンマーで打って不純物を取り除いた後、さらに熱して圧延ローラーにかける特許です。
 
パドル法とは
 
ヘンリー・コートが発明したパドル法は、高炉で作られた銑鉄を高温で溶かして、銑鉄から炭素分を高温で溶かして、銑鉄から炭素分を除去する方法である。
従来法では、高温のガスはコークスを燃やした燃焼ガスで、コークスから出てくる不純物が含まれており、鉄を脆くしていた。
パドル法は、コークスの燃焼ガスで炉の中のレンガを加熱した後、燃焼ガスを追い出し、その高温のレンガの間に新しい空気を通して高温の空気を得た。このような炉は「反射炉」と呼ぶ。反射炉で作られた不純物を含まない品質の良い鉄になる。
 


『参考資料』
https://www.hagishi.com/search/detail.php?d=100081http://fnorio.com/0056history_of_iron_manufacture1/history_of_iron_manufacture1.htm

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