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【技術史】注射

その昔、薬といえば飲んだり塗ったりするものでした。17世紀にイギリスの医師、ウィリアム・ハーベーが「血液循環の原理」を発見すると、体中に張り巡らされた血管の中の血液が流れることで、体の各部分が必要としているものが届けられ、いらないものが回収される、ということが世に知られました。
 
飲んだ薬が胃や腸から、塗った薬が皮膚から吸収されるのを待つよりも、血管などから直接体内に入れたら効果が早いという考えが生まれました。
 
1958年にイギリスの解剖学者が、ブタの膀胱を使った袋に溶液を入れ、ガチョウの羽軸を通じて、犬の静脈内に投与したことが、注射器の始まりとされています。
 
『参考資料』
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/hp_db_f/igaku/expl/harvey.html

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