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【高め合う仲間達!】チームでやりたいことの実現へ、妥協なきアプリ開発

この受講者の声シリーズでは、Tech0を通じて何を得られるか、どんなコミュニティなのかをお伝えしていきたいと思います。
Tech0の授業のStep3-1では、チームを組んで不動産をテーマにしたアプリ開発に挑戦してもらいます。今回ご紹介するのは、そのチーム対抗開発において、美容師の起業支援をテーマにしたアプリを開発し、見事優勝に輝いた3名です。アプリの企画・開発やTech0を受講して良かったことなどについてお伺いしました。

お話を聞かせて頂いた受講者の皆様

受講生 川名さん
受講生 嶋倉さん

川名功泰さん:Tech0 5期生。大手精密機器メーカー勤務。基礎研究から生産までの幅広い業務に携わってきた。
嶋倉幸平さん:Tech0 5期生。文房具・オフィス家具メーカー 勤務。新規事業部門のリーダー。
柴田優さん:Tech0 5期生。新規事業に従事。

💡この記事はこんな人におすすめ💡

• 新規事業に携わっている人
• ビジネス系職種のテクノロジー活用について知りたい



ビジネスに繋がるTech
それを学べるのがTech0だった

ーー Tech0に入ったきっかけやプログラミングの経験を教えてください。

川名さん:私は精密機器メーカーの技術者として、基礎研究や生産の業務に従事し、現在は製品開発に携わっています。業務の中でモノづくりだけということに限界を感じていた時に、会社が参加しているPoint0※1経由でTech0を知り、いい機会だと思って参加しました。ただ、仕事のためというよりも楽しそうだったからという理由が一番大きいです。
 大学でも 入社後も半導体のプロセスエンジニアリング等をやっていたので、プログラミングの経験はありませんでした。

嶋倉さん:私は家具メーカーに勤めていて、15年の営業を経て、経営企画に、現在は新規事業に携わっています。新規事業ではテクノロジーを扱うのですが、外注先とうまくコミュニケーションが取れないという問題がありました。その時にチームメンバー がTech0を見つけて、誘われて一緒にやることになりました。最初はここまで続くとは思っていなかったです(笑)経歴からも分かるようにプログラミングの経験は全くありませんでした。

柴田さん:現在は 事業開発部に所属しています。 事業開発部の前は営業支援の部署で、さらにその前はアパレル系の会社に所属していました。Tech0に入ったきっかけは、知り合いがPoint0に参加していて紹介を受けました。仕事にも役立つし、個人的にも技術を学びたいと思ったので、参加することにしました。
 プログラミングについては、高校時代にコンピューターサイエンス の授業を選択していた ためJava※2は学んでいました。ただ、コードのロジックを学ぶことがメインで、Tech0で学ぶようなアプリの開発等はやったことはありませんでした。

*1 point0:大企業連携によるオープンイノベーションを志す事業共同体。
*2 Java:プログラミング言語の1種。様々なアプリ、システムに使われる。


2度の開発方針転換!
プログラミングもビジネス面も妥協しない

ーーどのようなアプリを作られたのでしょうか?

嶋倉さん:一言で言うと、美容師の方が独立する際の物件選びを中心とした支援アプリです。全国に美容師は56万人、美容室は26万件あります。この数値から分かるように、美容師の方は独立志向が強いです。一方で、経営のノウハウを知らずに独立してしまう方も多く、このアプリはそのような方々を支援するアプリです。
 具体的には、空き物件を探せるだけでなく、競合情報や地域人口、起業時のイニシャルコスト・運営費用をもとに適切な賃貸店舗を提示します。名前は独立という意味を持つInde‘Modeで、ロゴは柴田さんが作ってくださいました。

アプリの物件表示画面
アプリのデータ分析画面
アプリの採算性評価画面

ーーなぜ美容室だったのでしょうか?

嶋倉さん:これは柴田さんのアイディアです。物件情報検索サイトのSUUMOからスクレイピングなどして、発表の準備を進めていたところ企画を伝えられました。

柴田さん:当初考えていた案についてビジネス面で納得できておらず、もっといいアイディアはないかと考えていました。美容師の方から独立する際に物件選びに多大な労力をかけたことを教えて頂いて思いつきました。その方は、目をつけていた物件の前で2週間も歩いている方の特徴や年齢をメモしていたそうです。それほど美容室の物件を選びが重要ということでした。物件検索にマーケティング機能を持たせたら面白いなと思い、お二人にアイディアを伝えました。

川名さん:最初は空き家についてのアプリを開発していたのですが、三人ともどこか納得できていない状態で進めていたため、面白い企画だと思って抵抗もなく方向性を変えることができました。

嶋倉さん:開発の方向性について、柴田さん含めて市場規模が小さいため美容室に限定するかは悩みましたが、身近な話題ですし、美容師の悩みを深堀できて面白いアプリになりそうだと思ったので美容師の方にフォーカスすることにしました。

ーーどのような担当で開発されたのでしょうか?

川名さん:柴田さんも嶋倉さんも美容師の方の声を聴いてきてくださるので、自分はWeb上から情報を集めることにし、主にフロント(画面)とバック(サーバー)は柴田さんに、嶋倉さんにはデータベースとフロントのつなぎこみをお願いすることにしました。

嶋倉さん:私は課題のスクレイピング※3で取得したデータをスプレッドシートに転記するまで精一杯だったのですが、川名さんはデータベース構築まで行っていて驚きました。柴田さんも同様にどんどんアプリ開発の課題を進めていました。そのような状況で、柴田さんから課題にはないFlaskとReactというプログラミング言語に挑戦したいと言われました。FlaskはTech0でやるかは分からなかったのですが、Reactは大変だと聞いていましたので、どうするかと悩みました。

柴田さん:結局、Reactは今まで学んでこなかったJava scriptベースで学習するのが大変だと聞いて、すでに学んでいるpythonがベースのFlaskならいけるだろうとなりました。

川名さん:Reactを学習した方に聞くと、動画で20時間かかると聞いて、それを伝えたら難しいねとなったんです(笑)

柴田さん:フロントは既に学んだHTMLとCSSで書いて、動きをつけたい部分だけJava scriptを使用しました。

川名さん:進め方としては、私がスクレイピングでデータを集めてデータベースを構築し、手が空いたらFlaskのコードを手伝っていました。その間に嶋倉さんにはデータベースからフロントへのデータ受け渡し部分をやってもらいました。Flaskは手の空いた時間に柴田さんおすすめの動画を見て勉強していました。

嶋倉さん:動画を見すぎて真似できるようにまでなりましたね(笑)。フロントのStreamlit※4とデータベースのつなぎこみの難しい部分は柴田さんに手伝ってもらいました。

柴田さん:川名さんはスクレイピングだけでなく、物件以外の必要なデータを集めるためにAPI※5も探してくれましたし、データ解析の部分もやって頂きました。

嶋倉さん:本当にものすごい数のスクレイピングをして頂きましたよね。

川名さん:スクレピングはかなり力を入れました。東京のすべての駅周辺について物件情報を取得しました。また、複数のサイトの情報を組み合わせてユーザーが欲しそうなデータも作成しました。折角、美容師のテーマで柴田さんがやりたいと言ってくれたので思いにこたえられるように頑張りました。

嶋倉さん:川名さんは美容室に必要な美容師の最適人を算出したり、アプリ開発のために美容師の方への質問事項も考えたりして頂きました。その質問事項も美容師の方に聞くと、美容師のことをしっかり考えて作っているとコメント頂きました。

柴田さん:美容師の方の意見はアプリ開発の参考になりましたよね。

嶋倉さん:発表の2か月前にインタビューを行ったのですが、美容師の方に見せるとかなり驚かれていました。

アプリの概要とデータベース設計

※3 スクレイピング:Web上からデータを収集すること。
※4 Streamlit:pythonというプログラミング言語をベースとしたデータ分析アプリ開発のフレームワーク。簡易にアプリ開発を実施できるのが特徴。
※5 API: アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)」。ソフトウェアやプログラム、Webサービスの間をつなぐインターフェースのことを指し、サービス提供者と利用者をつなぐ役割を果たす。


Tech0はプログラミングが学べて
ビジネス・デザインも学べる

ーーTech0に入る前と後で、ギャップはありましたか?

柴田さん:まったくイメージと違いました。講義でコードの書き方を学ぶだけかと思っていたのですが、ビジネスやデザインも考えるし、むしろ授業中にコードの書き方の話はほとんど出ませんでした。でも、悪いことではなく私としてはいいギャップでした。

川名:プログラミングスクールですが、Techは手段だよということが講義内で触れられていたことが印象的でしたね。

嶋倉:Techを学ぶにはどうしたら良いのかなと考えたときに、講義形式では頭に入らないと考えていたので、講義のスタイルは私には合っていました。宿題について多くのことを調べて、時間がかかるときもありますが、問題が解決したときのあおの感覚は久しぶりでしたね。ギャップがあるかと言われると、想像とは大きく変わらなかったです。

ーー宿題でのプログラミング学習がメインということですが、大変だったのでは?

柴田さん:もともと独学でProgateをやっていたので、大きく躓くことはなかったです。

嶋倉さん:どうやればいいのか見当もつかない宿題がありましたよね。

柴田さん:やったことのないのに、自己紹介ページを2週間で作ってきてくださいとか(笑)

嶋倉さん:ただ濱田さんがいうから、受講者全員やるんだろうなと思ってはいました。正直ついて行くのは大変でしたが、同じく苦労している同期がいるので、食らいつこうと今も頑張っています。Tech0内のメンバーのレベル感は様々ですが、それも良いところだと思います。柴田さんなんてどんどん先に行っちゃうから。

柴田さん:私はStep3-2で脆弱性やセキュリティをやりたいと思ってます。

嶋倉:Step3の内容ではなくて、Step4の内容をやりたいと言ってますからね(笑)

柴田さん:実は本業で困っていることもありまして…。

Tech0で重要視するスキル

業務に活きるTechスキルが得られて
自身のキャリアアップにもつながる

ーー ビジネス×Techを学んで、どうでしたか?

嶋倉さん:特に大きく考え方が変わったわけではないのですが、地に足が付くような感じがしています。データを集めて、それを加工してプロダクトを作るというプロダクト作りの基本を学べたからです。Tech0メンバーにはTechを中心に学びたい人と、ビジネスを中心にやりたい人がいますが、やはりTechとビジネスを切り離せないものだと考えています。特に新規事業をやられている方は、その意識が強いのではないでしょうか。Tech0はTech×Bizをテーマにした講義となっているので、Techをどのようにビジネスに活かすかの理解が深まっています。

川名さん:正直、モノづくりのメーカーにいることもあり、Techを活かす業務がないため業務面で特に変わったことはないです。ただ、モノづくりのアイディアを考えるのに比べると、Techの場合はアイディアがたくさん出せると実感しました。顧客がリアルに想像できて、アイディアが出しやすいなと。また、Tech0には色んな方が受講しているので多くのことを学べているなと思っています。

柴田さん:顧客の解像度は大事ですよね。本業の方でプロダクトを作成していたのですが、顧客像が不明瞭だったせいで苦労したことがありました。私は元々受講した理由が、自分のアイディアを実現するためのTechを学びたかったので、学んだことは役立っています。Point0でARを用いたアプリをTech0生が開発したと聞いて、その技術を学びたいと思っていたんです。今後のキャリアを考えると価値あることを学んでいると思います。

ーー Tech0に入って、他の人と比較して成長したと思うことはありますか?

柴田さん:会社の人と話しても自分が変わったことは感じなかったが、社外のエンジニアの方と話しているときに向こうから変わったと言われた。エンジニアの方が言うことがすべてわかるわけではないが、ニュアンスは分かるようになったからだと思います。分からないことも、やれば分かるようになるということが学びでした。

川名さん:会社の中でTechを使うという考え方が浸透していないので、具体的に変わったことはまだないです。ただ、自分が会社としてやるべきことがあると思っていても、自分だけがそう考えていると不安に思うこともありましたが、Tech0の方はみんな前を向いて本業でも努力されているため自分も間違っていないと思えるようになりました。Techではないですが、精神面が変わりました。

嶋倉さん:先ほど言いましたが、まずは地に足の着いた仕事ができるようになりました。また、同世代でTechを学んでいる人はほとんどいませんが、変われるいい機会に恵まれたと思っています。というのも人生100年時代において、非連続キャリアでプロフェッショナルになることが重要と言われています。だれもが入社してから一つはプロになっているが、ある分野のプロになるには1万時間かかると言われており、他のプロになることは難しい。Techのプロになれかは分かりませんが、プロになる可能性もあるし、1年間Techについてしっかり学べる機会はそうありませんから。

ーー Tech0で学んで良かったと思うことはありますか?

柴田さん:先ほども話した通り、エンジニアの方とのコミュニケーションに役立っています。前部署だったら業務効率化として毎日ファイルを添付したメールを大量に送る業務もプログラムで短縮できたなと思います。仕事だけでなく、自分がやりたいことを見つけたり、キャリアの選択肢を広げたりすることに役立つと思っています。

川名さん:モノづくりだけだとお客に繋がらないことが多かった。その中で自分が実際に動くプロダクトを作って、会社の他の人のテーマを進めることができれば理想だと思っている。また、新規事業に携わりたいと思っているので、本業と副業含めて選択肢が広がったのは良かったです。正直、ビジネスについては研修等で学んできて新しいことはあまり学べていないのですが、複数の視点で学ぶことで腹落ちできた点もあります。特にTechはアイディアを具体化しやすいので、新しいビジネスを考えるという点で役に立ちそうです。

嶋倉さん:群馬県のイノベーションアワードで高校生がデモを作って優勝しており、とても衝撃を受けたことがあったんです。それは心に残っていましたが、実際にTechを学ぶことには踏み切れていなかった。でも、その時の高校生にやっと追いつけました。46になっても、まだやれることはあるということを実感したので、色んな事に挑戦していきたいと思えるようになりました。


強い想いを持つことが大事!
スキルも人とのつながりも得られるのがTech0

ーー最後にTech0に入るか迷っている人に一言頂けますか?

嶋倉さん:忙しいという理由で学ばない人がいるが、Tech0には育児をされながら受講されている方もいらっしゃいます。また、大学の恩師の言葉に「忙しいという理由で本を読まない人は、暇な時も読まない」があります。忙しいということは理由にならず、覚悟をいかに持つかが重要だと思います。

柴田さん:Tech0の他の方に言われて気づいたのですが、世の中には勉強しない人はたくさんいるが、やる気のある人の集まるコミュニティはあると。Tech0はやる気のある人の集まるコミュニティなので、ぜひ来てください!
また、趣味ができることも推したいです。家で非生産的なことをしがちな時もあるのですが、今はプログラムを生産的な趣味として充実した生活を送れています!

川名さん:本当に多くの方に出会えます。発表が終わった後のプライベートな飲み会なのに、気づいたら途中からTechやビジネスについて語り合っていました。そのような語り合える仲間と出会えるのがTech0です!


まとめ

今回は妥協することなくTechのスキルを磨き、試行錯誤を重ねてアプリを開発された3名にお話を伺いました。

Tech0では、本業の業務に活かすためのIT知識を身につけていくだけではなく、キャリアとしての選択肢を広げることも可能です。テクノロジーを駆使してキャリアを変える、日本を変えるというメッセージをもとに活動を続けるTech0では、随時参加する方を募集しています。

「ITスキルを学びたいけど、どうしたらいいのかわからない」
「システムを外注しているが、想定していたものと違う」
「新たにDX担当になったけど、何をしたらいいの?」

といった悩みを抱えている方は、Tech0のブートキャンプで、ともに学んでいきませんか?
同じような悩みを抱える仲間と一緒に学べる環境は、とても力強いものです。1人ではできなかったことも、仲間がいればモチベーションにも繋がります。少しでも気になった方は、ぜひTech0活動をチェックしてみてください。

あなたのご参加を心よりお待ちしております!

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