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仕事に対する考え方について

きちんとデータ取りした訳ではないけど、延べ4桁以上の求職者と面談した結果「残業少なめで収入は平均よりちょい上が理想」っていう価値観の人が半数以上だった。
ワークライフバランスやFIREという言葉が浸透していることを鑑みるに、実態はそうなんだと思う。
しばしば「なんでそんなに働くの?」と聞かれることがあるので、自分なりに理由を考えてみた。

そもそも仕事とは?

対価(お金)を得るために契約に基づいて労働力を提供することを指す。
業務委託の場合は労働力→成果物。

学生の頃は仕事=苦痛という発想のもと、働きたくないと思っていた。
大学に進学したのもモラトリアムだったが、就活しないまま学生という免罪符を失い、社会に放り出されたので仕事することを余儀なくされた。
就職活動しない結果どうなるか?くらいは誰でも想像できそうなもんだけど「どうにかなるっしょ」なんて思っていた。
当然すぐに「どうにもならない」ことに気付き、紆余曲折経て事業を始めることに。
結果論としては良かったんだけど一番ダメなタイプの人間ですね…ギリギリchopの歌詞の世界観を地で行ってました。

会社員にならないことで気付けたこと

会社員を経験しないまま、不要になった中古の家具や家電を引き取り、ネットで販売するという古物商の事業を始めた。
売上が立たないことには社員に対する給料や自身の家賃、食費を捻出できないという不安が原動力となり働いていたので、常にサバイバルをしている感覚だった。
1件不用品を引き取りに行くと〇万円相当の商品が手に入るという期待値は割り出せるんだけど、それが未来永劫続くかなんて誰にも分からないし、引き取った商品がいつ売れるかも分からない。
そんな不安感から仕事=苦痛という固定観念を破ることができずにいた。

会社員になったことで気付けたこと

最初に立ち上げた会社を休眠させて会社員として働き始めると、所定時間が決まっているし以前のような自由はないにも関わらず、毎日充実していることに気が付いた。
その理由は以下3点。

①成果を上げるための仕組み化ができている
②先輩や同僚の存在
③業務内容が苦痛ではない

前職は業務の仕組み化ができていたのと、同じ事業部の先輩が優秀だったので見よう見まねで学ばせていただき、割と早い段階で成果を上げることができた。
また、成果に対して感謝されることから、仕事をしていて気持ちの良い環境だった。

自分が誰かの役に立つことができ、かつ会社の成長にも貢献できていることがうれしくて業後に調べ物をしたり、自社のエンジニアに現場や業界のことを教わるなど、業務時間外で成果に繋げるためのキャッチアップを誰かに強いられるわけでなく、自分の意思で楽しみながら行っていた。

僕が長時間働ける理由

ワークライフバランスの真逆の考えで、ワークとライフの垣根がないからに尽きる。
これは最初の古物商で身に付いた感覚なので、もしかすると初めから会社員になっていたら違う価値観だったかも。

仕事と生活が同じベクトルなので、例えば業後や休日に突発的な仕事が入っても全く苦ではない。
休日に仕事をして成果に繋がれば会社は大きくなり、自他社問わずより価値を提供することができるようになるのでメリットしかないからだ。
業後や休みの日にRPGでレベル上げする感覚に近いかもしれない。

僕以外の例

弊社のエンジニアでクライアントからの評価が高く高単価な案件に参画していたり、地方在住でもガンガンフルリモート案件の引き合いが来る人はすべからく努力をしている。
努力のベクトルは色々あれど、具体的にはこんな感じ。

①コンピュータサイエンスを体系的に学び、新卒カードを活かして順当にSE経験を積んだ人
②要員のアサイン権を有した現場のPMやリーダが評価するレベルの資格やポートフォリオを持っている
③他の人が面倒で避けたいタスクを率先して対応する(新人フォローなど)

①と②は分かりやすいと思う。
技術職なので専門性が問われることから、ベースとなる知識をインプットするためにどれだけ時間を割いているかは重要。
また、現役のSEでも新技術のキャッチアップをしているか否かで市場価値(=年収)は大幅に変わってくる。
③に関しては自身のタスクをオンスケで消化するのは大前提として、それ以上のバリューを出せるかどうかという話。
お願いされなくても率先して対応すれば評価され、それが単価UPであったりPJ規模縮小時の残留に繋がる。

一番強いのは「技術が好きで業務時間外に学習したり、他人の面倒を見るのが好き人」で、その次が「打算的に努力できる」人。
ワークライフバランスという観点で考えると業務で必要な最低限のスキルを身に付け、自身のタスクのみをこなして定時上がりすることなんだけど、①~③をしている人と比較すると生涯年収に差がつくのは明白。

でも、ワークライフバランスという概念に囚われた人からはブラックに働くワーカーホリックのように映ると思う。
価値観は人それぞれなので全然良いんだけど、僕が知る限り成功を収めている人はすべからく楽しんでいるか、あるいは努力している。

いつまで頑張ればいいのか?

今の会社がなくなったり退職したあとにすぐ転職先が決まるようなスキルを身に付けるか、困ったときに誘ってくれるような信用を作るところがひとつのゴールだと思う。
そこまでいけば年収が下がる可能性は低く、生活水準は変わらないはず。

あとはどこまで上を目指すかなんだけど、これはどれだけ欲があるかによるので各自ゴールを設定するべき。
終わりが見えない道のりは遠く、志半ばで倒れる可能性が高いため。
すぐ見つからない場合はとりあえず「年収600万」みたいに数値で設定するのが良いと思う、僕はそうしていた。

今は「お金」というゴールはもはやどうでもよくなっていて、SES業界でどこまでやれるのか?が原動力になっており、もはやゲームに近い感覚。
「仕事」をしている感覚ではなくなっているので、ほかの人と比較した時に行動量が多く、それが成果に繋がっていると自己分析している。

おわり

テクニケーションには元々働きたくないと思っていた僕や、30代前半まで無職ないし異業種だったけどライフステージの変化と共にパラダイムシフトが起こり、過去の遅れを取り戻すように仕事に励んでいる人が若干名在籍している。
まともな人からすると何を今さらって感じだと思うけど、ほんの小さなきっかけで人生が変わることもあるから、そういう人がひとりでも増えれば良いなと思う。
長くなってしまいましたが仕事は仕事と割り切って働くのも良いけど、それだと幸福度はいつまで経っても上がらないっていうのが僕の経験に基づく持論です。

SESは価値観に合わせて案件を選べるし、戦略的にキャリア形成することができるので、自分がモチベーションを保てる仕事を見つける手段としても合理的な仕組みだと思っています。
方向性が定まったら、あとは突き進むのみでどんどん市場価値=年収が上がっていくので非常に分かりやすい。
人生やキャリアに迷ったら、一度選択肢のひとつとして視野に入れていただけますと幸いでございます。


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