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コスプレするのは人間だけではない

結論:かかしでもハロウィンは盛り上げられる


10月31日はハロウィン。日本でも、2010年代後半からイベントとして定着しています。お菓子を子どもたちに配るイベントから、大人もコスプレして楽しむイベントへ変貌を遂げました。

しかし、コスプレをするのは、人間だけではありません。

本来のハロウィン

元々、ケルト族が開いた収穫への感謝を表すお祭りの前日を指しました。ケルト族は、夏と冬に分かれていると考えられており、夏が終わるとされる10月31日は、死後との扉(古事記では結界)ご先祖様の魂が家に戻ってくると信じられました。この点は、日本のお盆に似ています。

ハロウィンで仮装する理由

ご先祖さまと一緒に悪魔が呼び出されます。日本は、ヨーロッパにとって悪魔とは、魔女、ドラキュラ、フランケンシュタインなどがいます。悪魔から身を守るため、悪魔のコスプレをして、仲間だと思わせます。また、焚火をして悪魔を脅かす方法もとられました。

悪魔を追い出す点では、日本の節分の風習に似ています。日本の節分では、イワシの丸干しを軒下に吊るしたり、焼くことにより、においで鬼を寄せつけない効果があると伝えられています。

オーストラリアに住んでいたときに見た、ハロウィンの仮装は、アニメのようなキャラクターではなく、実際に悪魔がいるのではないか、と思っていしまうほどリアルです。リアルを突き詰めた結果、現実の怖さを感じました。

日本のハロウィン

日本のハロウィンは、ビジネスです。クリスマス、バレンタインデー、ホワイトデーと同じです。子どもたちにお菓子を配る日から、コスプレ祭りに進化を遂げました。

子どもたちの「お菓子をあげないといたずらするよ!」というハロウィンの脅し文句。2023年10月31日現在、13歳以下であれば、少年法によって守られているので、訴えることは難しいでしょう。

日本のコスプレ

日本のハロウィンといえば、コスプレ。日本では、江戸時代の浮世絵にも描かれています。蝶々踊り図鑑という作品では、タコ、魚など想像を超えてくる仮装をした人々が集っていました。

現在のコスプレは、1960年代のフィクション好きが集まるアメリカのイベント「SF大会」で、キャラクターの仮装が行われたのがルーツとされています。同時期に日本のアニメ、漫画を扱ったイベント「コミックマーケット」が開かれ、アニメ、漫画のキャラクターを元にした仮装が増えました。その後、1995年公開のエヴァンゲリオンなど、人気アニメが誕生するたびにコスプレブームを引き起こしました。現在では、世界中へ日本のコスプレ文化が広がりました。

かかし

かかしは、元祖防犯カメラ。田畑を荒らす鳥などの害獣を近づかせないように、監視の役割を果たします。

宮地岳かかしの里

天草北部には、カカシが集まる場所があります。旧宮地岳小学校(2011年度末に閉校)をリノベーションして誕生した道の駅です。特に、毎年春と秋に、かかしが集まります。1階は天草の山の幸、天草名物ちゃんぽんなどが食べられる食堂、天草土産にぴったりなお土産屋さんがあります。2階は、教室を舞台にさまざまなかかしが展示されています。

M1出場を狙っている漫才コンビ

グラウンドに、かかしの住民が集結します。遠くから見ると、集会を開いているように見えます。全部カカシ。ドラえもんもいました。漫才しているようなカカシ。2023年は、30体のかかしが新たに仲間入りして580体ものかかしがいます。

参考文献


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