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三陸、常磐の海の幸を寿司で味わった

結論

  • 石巻市で三陸の魚、いわき市で常磐の魚を味わう。

  • 黒潮と親潮がぶつかり合うことで、エサも魚も豊富に集まる。

  • 三陸といえば、カキ、金華サバ、メバチマグロ、常陸灘といえば、メヒカリ、あんこうが代表。


東北地方太平洋側の海の幸も味わいたい。

2024年年始、東北地方太平洋側を縦断した理由の一つです。

2日目、常磐灘の冬の味覚を寿司を食べました。双葉町、浪江町に寄りつつ、福島県浜通り、宮城県南部を北上しました。いわき市で寿司を食べてから2日後、宮城県石巻市で、三陸海岸の冬の味覚を寿司で味わいました。

三陸海岸

三陸海岸は岩手県北部の種差海岸〜宮城県牡鹿半島にまたがります。いりくんだ複雑な海岸線が特徴です。3つの理由によって、三陸沖は「世界三大漁場」と呼ばれています。

石巻駅から徒歩15分のところにある蛇の目寿司で特選寿司10貫を食べました。コリコリ食感のアワビ、臭みを一切感じられないクジラ、同時に味わえる贅沢なウニイクラ、鯛、赤貝、マグロ、甘エビ、カンパチ、カズノコ、シメサバの10貫でした。

お通しで登場したツヤツヤ黒豆、カズノコのゴリゴリ食感松前漬、切り干し大根も美味しかったです。

三陸沖が世界三大漁場と言われる理由

結論:エサが豊富のため、プランクトン、海の生き物が集まる。

1.潮目がある

潮目とは、暖かい海の流れ(暖流)と冷たい海の流れ(寒流)がぶつかる場所です。日本の太平洋側では、寒流はオホーツク海から親潮、暖流は、南西諸島(奄美沖縄地方)から黒潮がやってきます。親潮はプランクトンと冷たい海を好む魚(タラ、サンマなど)、黒潮は暖かい海を好む魚(マグロ、サバなど)がやってきます。

2.山々が沈んでできた複雑な海岸線

起伏に富んだ山々、河川によって削られてできた谷に、海面が上がり、地盤が沈むことによって、複雑な海岸線が現れます。この複雑な海岸線は「リアス海岸」と呼ばれます。山々が近いため、川を経由して山々の栄養が海に入ります。プランクトンが山の栄養を吸収し、増殖します。

三陸海岸の名物

カキ

宮城県といえば、カキ。養殖は広島県に次ぐ生産量を誇ります。いかだが浮かぶ光景も見られます。カキについて、詳しいことは、広島県、宮城県のカキのちがいを比べたときに話します。

大きな身の牡蠣を天麩羅でいただきました。写真を撮り忘れるほど牡蠣の味を楽しむため、塩をちょこんと、つけるだけ。カキの旨味が広がります。写真を摂ることを忘れるほど夢中で食べていました。

いしのまき元気いちばで食べた牡蠣グラタン

塩釜マグロ

9~12月、三陸沖に行って延縄漁でとり、水揚げされたメバチマグロのうち、選ばれたものだけが「三陸塩竃ひがしもの」というブランドとして扱われます。ロゴがつけられたもののみ、本物の三陸塩竃ひがしものです。

金華サバ

東北関東地方太平洋沖に行って定置網、一本釣り、巻き網でとり、石巻港で水揚げされた一定以上の大型のサバのことを指します。エサをたっぷり食べて肥えたサバは、焼くと自分の脂で揚げ焼きしているようでジューシー、シメサバにすると、筋肉質でもしっとりする身が味わえます。詳しくは、こちらをお読みください。

常磐灘

常磐灘は、福島県、茨城県沖を指します。常磐灘も、三陸海岸と同様に、黒潮と親潮がぶつかる潮目に当たります。

いわき駅南口から歩道橋でつながっているラトブいわき地下1階にある寿司おのざきで、旬の白身魚7点盛りを注文しました。ネタは、日替わりで全部教えていただけます。海底を歩くホウボウ、冷たい海で肉厚に育ったヒラメなど、下の写真の7貫いただきました。

常磐灘の名物

メヒカリ

いわき市の魚といえば、メヒカリです。いわき駅に行く前に寄った小名浜港では、唐揚げで食べました。炙りで寿司にして食べました。炙りはジューシーな脂、唐揚げではフワフワが際立ちました。メヒカリなど、小名浜港に行き、五感で満喫した海の幸について、詳しくは、こちらをお読みください。

アンコウ

茨城県といえば、アンコウ。アンコウは冬が旬。寿司では食べてませんが、以前茨城県に行ったときにアンコウを鍋や汁物、唐揚げにして食べました。詳しくは、こちらの記事をお読みください。

海の幸は、地域、旬によって魚が変わるため、一回では全部分かりません。

参考文献


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