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【球春到来】なぜ、宮崎にプロ野球のキャンプ地が多いのか?

 2022年のプロ野球は、ヤクルトスワローズ、オリックスバファローズの連覇、村上選手の三冠王などが話題になりました。
 毎年、2月1日から約1ヶ月続くプロ野球の春季キャンプ。舞台になるのは、宮崎県と沖縄県。
 宮崎県をキャンプ地に使用しているのは、巨人、広島、オリックス、ソフトバンク、の4球団。沖縄県をキャンプ地としているのは、ヤクルト、DeNA、阪神、巨人、中日、西武、楽天、ロッテ、日本ハムの9球団。巨人だけ、宮崎(1,2,3軍)、沖縄(1軍)の2県を利用しています。
 今回は、巨人、広島のキャンプ地を訪問して、なぜ、宮崎県がキャンプ地に選ばれてるのか調査しました。

読売ジャイアンツのキャンプ地、青島

 読売ジャイアンツは、1軍のキャンプ地が宮崎市にあるひなたサンマリンスタジアム宮崎。宮崎駅から青島海岸、サンメッセ日南、鵜戸神宮などの観光地を通る油津駅行きのバスに乗っていると、途中通るため、眺めることができます。
 青島は、読売ジャイアンツの監督、コーチ、選手が毎年必勝祈願し、宿泊地にもなっています。南国のリゾート地として有名。新婚の皇太子夫妻(現在の上皇夫妻)が訪れたことがきっかけになり新婚旅行ブームが、1960年代~1970年代前半にかけて起こりました。さらに年中温暖な宮崎県全体を南国の楽園にしようと、宮崎交通をはじめ、地元企業が観光に力を入れました。それによって、当時の若者に人気の旅行スポットになりました。
 5月上旬に訪れたときも、照りつける強烈な日差しと爽やかな海風が夏を感じさせました。宮崎県の温暖な気候から、北限の亜熱帯植物群が発生し、ヤシ類など独自の植物群が見られます。

鬼の洗濯岩

青島神社

 ご利益は、縁結び、安産、航海、交通安全。特に、縁結びで有名なパワースポット。そのため、境内にはユニークな縁結びのお祈りスポットがたくさんあります。
 青島一帯を境内としており、鬼の洗濯板とよばれる地形を眺めながら本殿へ。鬼の洗濯岩は、海中でできた砂岩(硬い岩)と泥岩(柔らかい岩)の交互に積み重なった地層が、700万年前の九州島隆起のとき、海岸付近に20°の傾斜ができ、柔らかい泥岩層が侵食される一方、硬い砂岩層が残ってできました。見た目が洗濯板のようで、青島一体に見られたことから、「鬼の洗濯岩」と名付けられました。
 朱色の本殿が鮮やかです。毎年、読売巨人軍がキャンプ初日の練習前に必勝祈願しています。

青島神社の大鳥居

宮交ボタニカルガーデン

 青島の西海岸に植物の保護対策として島内の自由な散策が禁止に。学術研究や自然教育の場として青島の西対岸に亜熱帯植物園を設置したのがはじまり。現在は外苑には青島に自生するビロウ、フェニックス、女王ヤシ、ナツメヤシなど17種類のヤシ科の植物、ハイビスカス、アメリカデイゴ、ソウシジュなど亜熱帯植物、正門にはアコウ並木。温室には世界各地の熱帯花木だけではなく、カカオ、パイナップルなど南国のフルーツもあって四季を通じて鮮やかな花々が見られます。
営業時間 8:30~17:00
休業日  年中無休
アクセス JR青島駅から徒歩10分

広島東洋カープのキャンプ地、油津

 広島東洋カープは、日南市油津にある天福球場がメインの拠点。
 油津は最寄りの街で、1963年から地域をあげてカープを推しています。
 そして、毎年キャンプの時期になると全国から大勢のカープファンが集まります。

カープ商店街

 油津商店街。元々は廃れてましたが、カープで活性化され、にぎわいが復活。
 油津カープ館、カープ一本道があります。
 油津カープ館には、選手のサインだけではなく、カープグッズもあります。
 入口には鳥居が。鯉神社と書かれており、鯉のぼりも天井を泳いでます。
 カープ一本道は、天福球場までに続く道。アスファルトが赤く塗られていて、辿ると球場につきます。

油津カープ館

油津駅

 2018年、カープの赤色に染められた駅。大きなカープのロゴ、カープ坊やも。駅舎には、写真だけではなく、背番号ごとに選手名のプレートも飾られています。2018年当時に在籍していた選手のサインも展示されています。

なぜ、宮崎にプロ野球のキャンプ地が多いのか?

 宮崎県をキャンプ地に使用しているのは、巨人、広島、オリックス、ソフトバンク、の4球団。なぜ、宮崎県がプロ野球のキャンプ地が多いのでしょうか?
 沖縄以外で年中温暖で日照時間が長いため。2月の平均気温が8.7℃と、3月下旬の東京、大阪などプロ野球の本拠地の気候に近いため、身体が順応しやすいメリットがあります。また、プロ野球のキャンプを観たいファンが訪れるため、経済効果も期待できます。自治体が積極的に球団のキャンプで支援することも宮崎でキャンプを行う理由の一つです。さらに、ソフトバンクホークスの場合、本拠地の福岡から、陸続きで移動できるため、交通の便がよいことも理由の一つです。

宮崎駅で展示されていた藤森監督のビックフェイス

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