でぐちりくや

昼行性の現実主義者が、だいたい夜に「理想のしわ寄せ」文章を書いてます。

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マガジン

  • 税込550円でテーマに関して出口が好き勝手に文章を書きます。

    税込550円でテーマに対し出口が好き勝手に文章を書きます。 売れない画家が550円でテーマに関する絵を書く、みたいなノリです。 「出口の文章なんかクセになるんだよな〜」という変人の方のみお願いします。 メリット:万が一、ぼくが将来有名になったとき古株自慢できます。 依頼方法:ぼくのプロフィール右上の「...」から「クリエイターへのお問い合わせ」もしくは、SNSのDM等ください。

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命の味は、おいしい。(閲覧注意

いとこが命を絶った。 母が詳細を言わなかったから、おそらくそういう事だろう。 もう大学1年生だったなんて知らなかった。小さい幼児だった記憶しかあまりない。 母の妹さんは突然訪ねてきた。 「急にごめんね〜、娘の同級生の子が育てた大根送ってくれたから、皆さんに分けようと思って〜」 「ありがとうございます」 僕は顔色ひとつ変えずに頭を下げた。気の利いた言葉も出てこなかった。 「それじゃあお姉ちゃんによろしくお願いしますー」 叔母にあたる彼女が吊り上げるほおは、なんだか灰色っぽく

    • カラフルな闇へ

      なにもみえない。なにもきこえない。 その確かにカラフルな世界に ふみだす足は小刻みに震える。 「なにが正解なんだ?」 「自分が通るべき道はどこだ?」 音も無き声は無限と思える闇に吸い込まれる。 そうしてより一層、漆黒の彩度が磨かれていく。 おれはどこにいくのだろうか 10年後の世界で自分は何をするのだろうか 成功とは、正解とは、善とは、使命とは、運命とは。 闇夜に浮かぶこの世界をただフラフラと徘徊してみる ふと白と茶の残像が目に映る。 一人月あかりに佇む清猫。

      • Bright Neurose (ブライト ノイローゼ)

        冗長な 感情が 這いつくばって 逃れようとして 至ってる 立ってる 晴天の荒野の centerに 常騒や 妄想が 駆けずり回って グルグルと撹拌してる このNo!の中、愛してるだって、もうそう在庫切らしてる 気が触れそうな黒い真夜中 「愛して」を脱して いつまでも流し転がすドラマ 悔やみ溺れそうな焦燥の中 「返して、幸せ」 あの色と香りはもうどっか消えたな 嗚呼 さらば愛おしき人よなんて なんで 言うまでもない火花 溢れ嵐に荒れ狂うような Cryday Fly ye

        • 「憎悪清掃社会」

          貧困層の声も聞いたことない耳で、それにくっついた口で 「誹謗中傷はやめましょう」なんて言えるんだろうか言っていいんだろうか 選択肢もないような地下牢の一本道に そのギリギリを保つための茨の言の葉を 否定して、捻り潰して、それは”殺し”にはカウントされない。 「もう限界だ、言葉でくらい殴らせてくれ」と 懇願する痩せこけた顔を、ただ無言で踏みつぶす都会人 それはさぞ思いやりのある人格者だな 妖艶な女にはハンケチを差しだして、路に転がる人にはツバを吐く すばらしい勝ち組、一人

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        命の味は、おいしい。(閲覧注意

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        記事

          才能を解放せよ。

          飛沫をあげる高音の耳鳴り Shapeはスクエア 混沌の七色に絞らる目じり 塩味の奥には高い山 鼓動のリズムと裂けた重音ノード 青は空。黒は地下の牢。白に羽ばたく鷹。 掌握する。この世界を、乱雑性のバグを、肉体から浮かび上がる情動を。 まだまだ染め上げたりない。 この憤怒を、畜生を、屑籠を、穢れしヴィークルを、 潰し殺し、壊し足りない。しょっぼい分子運動たちよ、なあ 十分に平たく、不可逆に短く、五臓六腑にこだまする吐き気と違和感を とにかく並び替えるだけの退

          才能を解放せよ。

          理想かん-しょう【鑑賞,感傷,干渉,緩衝”】

          濡れすべる人関相係 トートロジー、音量はMaximizeして 頭痛のビートで刻んでる 枯れ果てた茶色いloveソングを 調合するたび、しっくりこないこの人間道 その路(みち)舗装するのは、踏みしだかる横断歩道 きたない、くさった、誤り、ヌるく脆い生 虫と雑草ふみつけて、虹色ばかりに目を眩ます馬鹿 颯爽と額の憂いハンケチで拭ってさ 今日は何色の景色を着ようか 鏡の前で小一時間悩んでる ボリュームのツマミひねり始めた モノクロの世界がまた立ち上がる シャットダ

          理想かん-しょう【鑑賞,感傷,干渉,緩衝”】

          生のシーソーさもすらん(幸せな人生の調味料・さしすせそ❤️)

          1 混沌の中で浅い息をする自分に”気づいた” 厨二だか多重人格だか知らんけど ただ渦巻く言語を塗りたくるしかできない 自分の快が上がるたびにシーソーの向こうの幻覚がチラつく 恒常的な安心が、ジクジクと腐りはじめて痛みの波を求めてくる 脳味噌の真の芯にある原初の本能がバイブ通知を始めてる その波動、ひもだかなんだかの流れが骨身に染みてキリキリと鳴らしてく ギリギリで生き延びてた日々も これ以上ないほどに色鮮やかだった世界も ただのエセ動画として脳のストレージを食っ

          生のシーソーさもすらん(幸せな人生の調味料・さしすせそ❤️)

          コトノハカゲロウ

          欲しがって失ったモノの代替品を求めて、違うかたちに責任をなする 失った色は2度と戻らないというのに。 色褪せゆく心と身はただ孤独という裸に近づく 吸った息がいつまでも降りてこない。 喉仏までもが自分の首を絞めに来ている。 絶滅の、満開の季節もまもなくだろうか。 ただどろをかたち作っては 崩れることにイラ立っている。 情けない、寒くて鼻が出る。 真冬の道端にふとカゲロウが浮かんでる。 この精神と身体と…見事なまでの隠喩表現だ じっとセミのように待っていた17年も 違

          コトノハカゲロウ

          ブラッディ&サースティナイト

          君の血をくれよ その一滴、ひとしずくが僕のオアシス とりあえず見せてよ その傷口を僕だけに 一瞬チクっとするだけだから 固まる前に吸いつくすよ 君の心も髄も、その液体ぜんぶ 喉がかわくほどに満たされる ああこれが”快感”? いつか風化して骨になっても まだ100年生きれるよ、この鉄のエンジンで エントロピー 崩れてくネイビー静脈 ため息を吐くのも忘れるくらい あれもこれも吸い込んでたんだ 興に奮って、波に溺れ死ぬも本望、本当! 吸血鬼ってよりかは、コックかな

          ブラッディ&サースティナイト

          廃棄カゴにinで。2

          環境のため タヒんでもらおうか … フラッシュ! アウトロー コマンド聞き取れる? 無視、無視かよ くそが、糞がきが とりあえず墓場に埋まって輪廻してこいよボケ O・M・A・E どこまで挿れてほしい?? 奥の奥まで差し込んで蹂躙してあげるよ 混濁、反体制、忖度 Command …まだか、 C、VVVVVVVVVVVVVVVVVVVVVV できたよ既製品w wwwwwwwwwwwwwwwww 草ってく筋骨の切り貼り模造品 コテコテのスープでよく煮込まれた脳た

          廃棄カゴにinで。2

          廃棄カゴにinで。(愚痴)

          くたばれば? なあ我々は、 ああ愚かな地べたに 這いつくばる、なら 追いつくようなら 配らる牌に素通り 「カードをよく切れよ!」 コーラにメントス よく合うゴミダス(ト) 廃棄 廃棄 廃棄 廃棄 廃棄 廃棄 時間の廃棄≒人生の廃棄 労働クズ生産 遊び天井仰ぐ青い空 ループ再生ループルループ再生 再現度na=vwあたり イキたい? こめかみに※浮かべて浮かんでる Shout it on your lives s z sss さあね 俺のこの鼓動の、悪の拍動

          廃棄カゴにinで。(愚痴)

          HiNiKu(非肉)

          “場”の豊かさは、”音波”に成り下がり、 カドをやすり取られた抽象に痩せ細る。 部族は核家族へと謙(へりくだ)って、 心の繁茂(はんも)はみるみる窶(やつ)れていく。 自然は”非日常”と化し、 時間をゴミ箱に放るのを生の目的とす。 洗練されていくほどに、 枯れ衰えていく、原始プログラム。 進化も出来ぬほどの束の間に ただ作り物の羽根に袖を通す。 真っ黒い空間は”死”のみとなり、 煌々とした壁の中で悶々と嘆き喘ぐ。 皮肉なまでの風景も、外から見ることはない。 ただ

          下り坂を転げ落つ先

          一瞬の上り坂だけにしか恍惚とできない虚しい心臓の拍動を じっとgazeするくらいしか愉しみはないんでしょうか 登った後の下り坂に必死に抗って 地獄の味はいつまでもモラトリアムで 外の空気は冷えてきて時間の存在を叫びこんでくる 1000年後はこのゴミたちは何色になってるの? 明日の天気は晴れ、気温は27°C、半袖1枚で快適に過ごせるでしょう 今年はどれだけ着繕えば、心は凍えずに済むんでしょう 明日のお天道様を願って下駄を飛ばすしかない日々 星座占いすら馬鹿にでき

          下り坂を転げ落つ先

          救えない僕たちは

          だれかの血と涙の上に浮かぶ安寧な暮らし そんな筏(いかだ)でノロマにぷかぷかと クソみたいな愚痴を排水口に捨ててさぁ 救えない僕たちは いつまでもこれを繰り返すんだろう 灰になってもなお、 「こんな墓に入りたい」だとか そういって捨てたゴミをしゃぶる虫を見下すザマさ さっさと鬱病の薬でも飲んで、”世間”に転がってろ 孤独と自立の狭間で仁王立ちして 小便器あればそれで満足だろ さびれた石突きにいつまでもぶら下がって 見えなくなるまで、褐色に飢える 身から出た

          救えない僕たちは

          バースタンドmusic (vol 3.5)

          飽きた飲み口を眺めてる 泡のように消えた果実の甘みは 冷めた頬にそっと触れる右の手のひら 言葉よりずっと重く、ずっしりとのしかかった 子どもの頃みたいに淡い世界に浸っていた 外の世界には微かしか目もくれず こじんまりした部屋にはカチリとライターの音が響く 捨てられたねこの遠吠えが夜をしっとりと照らす 乾いた唄が発泡酒のように宵を掻き立てる さわがしいカラスに一瞥を交わしたら 3分でインスタント享夜(きょうや)の完成だ そびえ立つマンションは群をなし 生に溺れた花

          バースタンドmusic (vol 3.5)

          エスカレーターガールは涙空(なみだぞら)

          明日も晴れ、あさっても晴れ 曇り空はテレビの向こうの話です 酔うのは無限に続くような勾配 「上に参ります」なんてさ 押すボタン一つありもしないのに 図に乗ってくエスカレーターガール 明日なくなれ、明後日消えろ ゲリラに過ぎぬ雨模様 見るのはいつからか足元ばかり 「降るしかないの、私」なんて 落ちた雨粒も世間の段差に消えていく 図に乗ってよエスカレーターガール まだまだ 子どもの頃みたいにさ、 落ちてくステップ駆け上がってさ 今日も晴れた顔つくって、空は自

          エスカレーターガールは涙空(なみだぞら)