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Wines of Chile認定「チリワインエキスパート検定」

この度、チリワインエキスパート検定なるものを受検した。

チリのワイナリー85社で構成するWines of Chileは、2012年から日本各地でチリワインの紹介をしており、その活動の一環として、23年2月にワインの輸入販売活動に関わる人やワイン愛好家を対象としたチリワインエキスパート検定試験を実施している。その第2回検定試験が24年2月に実施された。

この検定試験は、事前にアカデミーデュヴァンやレコールデュヴァンなどの指定の講座を受講している事が必須要件となっており、受講生にのみ検定試験の案内が送付される。23年度の第1回は69名が受講して、特に成績優秀だった9名がチリ共和国大使公邸で行われた認定証贈呈式に招待されたという。

さて今回、ワイン愛好家として第2回となる検定試験を受講した訳であるが、検定試験の内容や様子といった情報はあまり公開されていない。それはそもそもまだ今回が2度目というのもあるが、一体どういう試験だったのか情報がないと興味を持っている方でも二の足を踏むかもしれない。

そこで、今後の更なるチリワインの認知度向上や普及の一助となればという想いで実際に試験を受けてみた感想や試験内容を纏めてみた。試験の問題用紙や解答用紙は回収される為、記憶の範囲内の情報であるが、合計26問中24問は問題内容と解答を記憶している。その内容を以下に記載する。今後、検定試験を受ける人や興味のある人の参考になれば幸い。


チリワイン講座の内容

検定試験を網羅した内容であるが、その内容はJSAソムリエ/ワインエキスパート試験の教本の内容と大部分が重複している。講座の位置付けとしては、その内容をベースとして少し深掘りしたような印象。JSAソムリエ/ワインエキスパートやWSET Level 3の資格保有者であれば、講座の内容は殆ど馴染みのある内容だと思うが、チリワインに特化した講座という事もあり、チリのワインの歴史や産地に関してより体系的に理解を深める事が出来たと感じる。

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