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TEDxUTokyo 2023 ”どくどく” 開催決定!イベントテーマに込めた願い

こんにちは。TEDxUTokyo実行委員会 代表の鷲川紗弥です。
4月30日(日)に、東京大学本郷キャンパスにてTEDxUTokyoのメインイベントを開催いたします!
イベントテーマは “どくどく” です。
この記事では、イベントテーマに込めた私たちの願いについて綴っていきます。

TEDxUTokyo 2023 “どくどく” とは

TEDxUTokyo 2023 “どくどく” とは、昨年5年ぶりに復活したTEDxUTokyoの、2度目となるメインイベントです!
TEDxUTokyoにかける運営メンバーの思いは、私が以前執筆したnote記事をはじめ、沢山リリースしているのでぜひご覧ください。

メインイベントとは、TEDの「Ideas Worth Spreading」の理念に則り開催される大規模なカンファレンスイベントで、昨年に引き続き400名程度の参加者と、10名程度のスピーカーの方や学生団体、研究室、パートナー企業の方などをお呼びして、トークやブース展示、体験型のワークショップなどを実施する予定です。
昨年実施したイベント、TEDxUTokyo 2022 “Patchwork”の様子はこちらの振り返り記事にも掲載されています!ぜひご参照ください。

【TEDxUTokyo 2023 “どくどく” イベント詳細】
日時: 2023年4月30日(日)
9:15 会場 10:15 開演 19:00 終了
場所: 東京大学 本郷キャンパス 安田講堂・工学部2号館
応募方法: Peatixより https://peatix.com/event/3534743/view
※お申し込みは先着順なのでお早めにお願いします!


自分は何者なのか

「あなたが学生時代に力を入れたことはなんですか。」
就職活動においては、こうした「ガクチカ」が求められるといいます。

電車にゆられているとき、顔を上げれば自己啓発を促す広告が目に入ってきます。

これらに代表されるように、現代の日本社会では、私たちは常に自由意志を持った何者かであることを要求され続けているように感じます。
しかしイチ学生である私にとって、それは深刻な問題です。学術の面でもその他の面でも、何か強い専門性を持っているとは言えない私にとって、固有の文脈や私だから生み出せる何かは果たして存在するのだろうか、という思いに憑りつかれます。

戦争、貧困、格差、環境、教育...
数々の社会問題を前にして、自身の専門性の無さは、課題解決のための選択肢やリソースの少なさにも帰結します。
そして何か社会課題を解決したいと思ったときや、それを社会に求められたとき、ただ専門性を有しているだけではその要請を満たすことはできません。専門性の中でも、社会課題解決に繋がりうる性質のものを有していないといけないのです。たとえばネイリストのような資格を必要とする職業であっても、社会課題解決との直接的な関連は少なくとも私には、すぐには見出せません。

すなわち、たとえ学生以外の立場だったとしても、社会に求められる何者かになりきれないというジレンマが存在するのではないでしょうか。

TEDxUTokyoに訪れるジレンマ

上で述べたジレンマは、TEDxUTokyoのイベントにも訪れます。

TEDxのイベントを運営するにあたって、いくつかのルールが定められているのですが、そのうちの1つが下記のものです。

Spirit and purpose:
Your event must maintain the spirit of TED events: multidisciplinary, focused on the power of ideas to change lives and ultimately, the world. TEDx events are not agenda or single-topic driven.

-理念と目的:
イベントはTEDイベントの理念に則っていなければならない。すなわち学際的であり、人々の生活、そして最終的には世界を変え得るアイデアの力に焦点を当てていなければならない。TEDxイベントはある議題や単一の話題で実施されるものではない。-

(https://www.ted.com/participate/organize-a-local-tedx-event/before-you-start/tedx-rules#h2--event-basics)


すなわち、特定の専門性をもつことが、理念として禁止されているのです。TEDxイベントは何か具体的な社会課題の解決を第一義に掲げているわけではないのです。

それでは果たして、TEDxUTokyoにしかできないこととはなんでしょうか。
TEDxUTokyoは何者になり得るのでしょうか。



「どくどく」

「どくどく」
これを目にしたとき、耳にしたとき、皆さんは何を連想するでしょうか。

私たちは心臓の鼓動の音のオノマトペとして、「どくどく」を用いています。

見えなくても、鼓動はいつもあなたの中にある。意識せずとも、鼓動はいつもあなたを突き動かす。自分の鼓動の高鳴りをこれまでどれだけ感じてきただろうか。その高鳴りの正体をどれだけ知っているだろうか。高鳴りの可能性を自分で狭めてはいないだろうか。さあ、もう一度、あの音を聞きに行こう。


心臓の鼓動は、普段は意識されません。しかし確実に私たちを生かし動かし続けています。
それとまったく同様に、常日頃自分の「したいこと」について意識し続けていなくとも、私たちは何かを選択・決定し日々を営むことができています。

TEDxUTokyoのイベントを通じて数々のアイデアに出会い、その中で自分の鼓動が高鳴るような「どくどく」するアイデアに触れ、その高鳴りを感じることで、自分は何にときめくのか。自分は何にモチベーションを感じるのか。自分のモチベーションは何なのか。自分の「したいこと」は何か。
そういった、日常では意識されにくい事柄を改めて見つめ直せる非日常を送っていただきたい、という願いを込めてテーマを決定しました。



一方で私たちは、「どくどく」にもう1つの意味を付与しています。
たとえばTEDxUTokyoで披露されるトークでは、ご登壇されるスピーカーの方に、ご自身の体験やアイデアを約15分間のトークに落とし込んでプレゼンテーションをしていただきます。トークという1つのストーリーラインを作成する上で、モチベーションの言語化の過程が必要になってきます。

「私はこういうことがしたい人間で、それにはこういう理由があるからです。」

果たして人間はそんなに単純な機構で動いているのでしょうか。本当にその言語化されたモチベーションだけで行動しているのでしょうか。そういった語りのために、捨象されてしまう側面もあるのではないでしょうか。
私たちの選択・決定は一側面では語り切れないはずです。

こうして考えてみると、自分で認識しているモチベーションや「したいこと」は、本当に自分が望んでいることなのか分からなくなってきます。

「どくどく」は、自分の胸が高鳴っている状態を、オノマトペという手法を用いてあえて言語化したものです。イベントを通じ、モチベーションをあえて主体的に意識することで、TEDxUTokyoが自由意志についての迷宮としての役割を担うはずです。
そして自分の「したいこと」にどうやって向き合っていくのか、自分が何者になり得るのかについて、存分に思いを馳せていただける時間になればと願っています。


最後に

ここまで読んで下さり本当にありがとうございました。
中高校生の方も大学生の方も社会人の方も、年齢や所属は一切問いません。ぜひメインイベントにいらしていただけると嬉しいです!

イベント応募方法: Peatixより
https://peatix.com/event/3534743/view
※お申し込みは先着順なのでお早めにお願いします!

皆様に4月30日(日) TEDxUTokyo 2023 “どくどく”でお会いできますことを心より楽しみにしております!

2023年 4月17日 鷲川紗弥

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TEDxUTokyo 2023
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