POINT to POINT

メンバーの三〇年後妄想小説を書こうと思ったが労力が凄まじいので本日は普通に日記を書く。

我々は現在三ヶ月連続ワンマン公演中。次回は10/13@新代田feverにて。ご予約はteenagerkickass@gmail.comまで。

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福岡にいて、佐賀にいて、神戸に立ち寄って、今東京に居る。

佐賀と福岡に行ったのは『POINT』というイベントのお手伝い。九州のバンドを中心とした全九組のバンド達が唐津の海の家に勢揃いした。凡そステージとは思い難いところに自分達で音響機材を持ち込み自分達で設営し自分達で受付なども行う、ライブハウスとバンドとお客さんのみで作られた完全なDIYフェスだ。地方各地はこう言う情勢でもこういうDIYなフェスが残っているのかもしれないが少なくとも東京近辺で暮らしている自分にとって、その光景は非日常空間という感じだった。急遽ボーカルの方が盲腸になってしまい、1組バンドがキャンセルになったので代打として弾き語りにて参加させてもらったりもしたが、ステージに立つとよりわかる。眼前にめちゃくちゃ広がる水平線、海、空。この場所で音楽を鳴らせるように出来るまでは計り知れない人間達の熱量や想いがあるんだろうな、と思った。

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イベントは朝方から夜まで通して行われ、計百人近くのお客さんが訪れた。お客さんが去った後のビーチにゴミ一つ残っていない姿は感動した。来てくれていたお客さんもこのイベントを想いマナーやルールを守ってその上で来てくれてると実感した瞬間。まさにそこに居た全員で作り出したフェス、と言えるのかもしれない。

イベントの前日にこのイベントを中心となって運営していたIRIKOの中西さんに話を聞いた。そんなに話しても、という前口上の元、ばっちりすぎるぐらい一時間半ほど話した。その中で言っていた「このイベントの答えも価値も提示はしたくない、来てくれた人、出てくれたバンドがそれぞれの価値や答えを考えて貰いたい」という言葉がとかく印象的だった。

東京からポッときた俺にこのイベントの経緯やそこに賭けられた想いの全てを知り得る事はできない。だが、その気持ち。九州という日本の中心から遠く離れた土地から受け取った想いを俺も東京と言うこの土地でまた別の形を作り出せればいいな、と思う。そうやって色んな点と点が繋がって行けばいいな、と今はとてもそう思う。

帰りはLOSTAGEの五味さんの車に乗せてもらって神戸三宮でさよならポエジーというバンドを見て東京への夜行バスに乗った。遠く離れた神戸の土地でも「佐賀のイベントどうやった?」と話せたりして、それも良かった。

全ては書ききれない、書ききる必要性もないのだと思う。そこに居た、そこに居なくともそのイベントに触発された人達がそれぞれPOINTなっていけばいい。

また来年も再来年も続いていきますように。

俺もなんかやらなきゃな。

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