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2020.10.13(TUE) 忘れてしまうよ。

珍しい平日連休。ゆっくり目覚めて、駅前の新しく出来た鳥唐揚げ居酒屋に早めのランチに行く。

駅に向かう道すがら、妻が20年以上前にあった出来事を、急に思い出して、昨日の出来事の様に話始める。僕の妻は、幼稚園くらいの頃の話でも、よくついこないだのエピソードみたいに話せる人でビックリさせられる。

僕は正直そんなに記憶力が良くない方だと思うので、そこまで詳細な記憶があらゆる物事に対して無い。経験として、どこそこに行った事がある、誰にあった事がある、というのはなんとなく覚えてるけど、ディテールまでは覚えてない。たまに10年以上前のmixi日記を見たりすると、そのテキストや写真を見て、ああこんなことあったな、と思い出すきっかけがあれば、断片的に思い出せることはある。

例外的に、行った事のある途中の道とか、目的地までの道のりとか、行った事のある建物の中の間取りとか空間の広さ、みたいな事は変に覚えてたりする。その時は必ず、行った時の時間帯とかも込みの記憶なので、昼間行った時ならば明るく、夜行った時ならば記憶の中の映像も暗い。

大学生の頃に、総武線の小岩駅近くに住んでいたので、新聞の折り込み広告に「ニッケコルトンプラザ」というショッピングセンターのチラシがよく入ってた。記憶が遠いけれども、核テナントのダイエーか電気屋かディスカウントストアが出してたのだと思う。小岩から本八幡まで3駅くらいだったので、たまにチラシを見て買い物に行く事もあった。

何故か妻が、休日に行きたい所はあるか?と聞いたら、ニッケコルトンプラザに行きたいというので、おそらくは20年ぶりくらいに行ってみた。しかし、僕の記憶に残ってたのは「ニッケコルトンプラザに行ったことがある」「ダイエーが入ってた」という事実のみで、おそらくはこの20年で改装と増築を重ねまくったであろうニッケコルトンプラザは、記憶のカケラとも照合しない全く未知のショッピングセンターでありました。

前の仕事で、東日本全域のショッピングセンターはなんとなく大体行った事があって、よく入ってるテナントや構造は普通の人より理解してる気がするし、最近でも東京〜千葉〜神奈川〜茨城あたりの大規模ショッピングモールの類はほぼほぼ行ったことがある気がする。アイドルヲタクとしてのフィールドワークで5年前くらいまで、毎週末どこかしらのショッピングモールとかに行ってた頃もあったけど、最近はコロナ禍もあり、すっかりご無沙汰だったので、そこはかとなくアーリー平成レトロ感が端々に残るニッケコルトンプラザは懐かしさもあり、楽しかった。僕が買ったのは、100円ショップのSeriaで柔らかくて小さなコーヒーの刺繍が入ってるベージュの京都産タオルと、輪島塗りかなんかの蕎麦用のお碗2つだけ。奥さんが興奮しながら買ったガラスケースの小物入れを抱えて帰りました。

最近は休みの日でも、夜までフル10で遊ばずに、程良く電車が混む前に帰宅して、ゆっくり夜を自宅で過ごすコツを覚えてきた。これが中年から老人の手前のステップなのかもしれない。

毎日聴いた音楽についての感想を1日1枚ずつ書いています。日々の瑣末な雑事についてのメモもちょっと書いてます。