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虫活報告(3/17)@安心と信頼のボタニック・ガーデン

こんにちは、てふのようちえんのlepidoです。


とりあえず悩んだらボタニックガーデンだ!


ここ数日若干ぐずついた天気の続いたシンガポール(※昨日の自己紹介ではなんとなくぼやかしてしまったんですが、現在lepidoがいる国はシンガポールでございます 暑い)ですが、昨日はずいぶんとすっきりとした天気に恵まれました。日差しも強すぎず、風もそれなりに吹き、う~んいいきぶん……

予定のない休日、お外がそんな天気であるならば、もう行くしかない、公園に!!!……というわけで、丁度正午を少し過ぎたくらいの時間に、家を出ました。カメラ片手に(※大体、撮影は夫氏が担当です)目指すはボタニックガーデン、シンガポール植物園です。

ボタニックガーデンとは、

ここです。
地元の人にも、観光で遊びに来た人にも大変人気なスポットで、メインの通路はいつも賑やか。休日ともなれば地元の陽気なみなさんが、広場にレジャーシートを敷いてピクニックしたり、お昼寝したり、カラオケ大会に興じたり(!?)しています。結構……というかかなり広い公園で、一度で回り切るとなると、結構くたびれるかもしれません……。

中はテーマ別にいくつかの区画に分かれていて、それぞれ配置された植物の種類や置かれているオブジェに違いがあり、見ていてとっても楽しい🌼レストランや売店、道中に自販機などの施設もあり、とてもしっかりと整備されています。実はここ、世界遺産に指定されているそうです。

うれしいのが基本入場無料(※園内にあるラン園は有料ゾーン)で、アクセスが抜群なところ。地下鉄にも直結しているし(Botanic gardensという公園直結の駅が、ちょうど公園の左上の角っこらへんにあります)、近くに停まるバス停も上下にいくつか……。なお、シンガポールはバスの乗り方さえ覚えれば、初めての場所だろうが何だろうが大体どこへでも自由に行くことが出来ます。最高だ……ありがとうシンガポールの路線バスとグーグルマップくん……

あとは(体感ですが)水場がちらほらあり、蚊が多いかも……と思いきや、トンボの皆さんがわんさかいるせいか、蚊に刺される確率が他の公園より低いような気がなんとなくします。(まあ、でも、こっちの蚊っていうのはおっかないので、虫除けはしっかりします こわいので……)

……というわけで、我が家では「今日、どこの公園行く?」……と悩んだとき、結構な頻度でここに来ます。ここなら道も整備されていて歩きやすく、行き帰りもバスとかの時間をあんまり気にしなくていいし、色んな生き物がいますし、帰りに街に出て買い出しとか、ご飯とかにすぐ行けるし……

今回の出会い

こけこのご夫婦

正式名称:セキショクヤケイ

入口通ってすぐのところで、ガサッ ガサッと地面を足で掘り返しながら、餌探しをしていました。「こけこ」だの「にわとり」だのと我が家では呼ばれていますが、実はニワトリではなく、ニワトリの先祖にあたる方々。こういう公園には必ずいるし、何なら街中の空き地とか人家の近く、オフィス街にだっています。こっちの人々は彼らに対してとても親切で、車道をとことこ横断する彼らを見かけると、わざわざ車を停めてにこやかに見守ったり、駐車していた車を発進させるのを辛抱強く待ってあげたり、しています。不思議とこけこたちも、横断歩道をきちんと渡ってる姿をよく見かけます。人間が歩いてるの見て「なるほど!ここ歩けば安全なのかあ~!」って学習してるんでしょうかね……?

時々、ほわほわまんまるのひよこを沢山引き連れ、ピヨピヨと愛くるしい鳴き声を発しながら歩いていることがあり、その際にはあまりの愛らしさに魅了された人間が寄り集まり、鶏一家の周囲に人だかりを形成します。だってかわいいもんね……。何故か親鶏の警戒心もあまり強くなく、人間から1mくらいしか離れていないようなところでのんびり餌探しをしたり、人の足の間をとことこ通過していったりします。大丈夫???

なお、この鳥を見かけた現地の人が「Tandoori chicken…」だの「fried chicken…」などとついつい口走っているのを何度か耳にしたことがあります。……うん わかる こっちのチキンは、正直おいしい(※チキンはチキンであってセキショクヤケイではないと思いますが……)

バッタのみなさん

だれだろう?

少し歩くと、通路のわきの葉っぱの上に見慣れたシルエットが鎮座していました。バッタさんだ! サイズは3㎝ちょいくらい……?このサイズで翅がもう長いから、おとな……?となると、こちらで初めて友達になった虫である、ジャワバッタとは別の種類でしょうか?色もけっこう違います。(バッタは個体差、なんとなく激しそうなイメージですが)ジャワバッタさんはもっと黄色くて、足先もちょっと紫がかってたりしてるイメージです。
太もも(?)の模様がおしゃれですねえ!

さらに歩いていくと、

あかちゃん!
やわらかい花びらは、ごちそう?

バッタのあかちゃんたちが、もぐもぐごはんタイムをしておりました。か……かわいい……みてください このイノセントな姿を 今ちょうどそういうシーズンなのか、こんくらいの大きさのバッタの赤ちゃんが、あちこちにいました。無事に大きくなれるといいですね……!

なんでバッタのあかちゃんってこんなにかわいいんだろう まあ赤ちゃんだから、かわいいのは当然と言えば当然かもしれないですが……(???)

カラフルなトンボたち

先述の通り、ボタニックガーデンには水場があって、それはもう色んな種類のトンボたちが暮らしています。

独特のポージング

このトンボさん、こんなポーズで枝の上にとまり……風に吹かれてもいないのに、ゆらりゆらり……と揺らいでいました。留まりづらい場所なのかな、と思いましたが、一度飛んで別の枝に留まりなおしても同じようなポーズで、同じような動きをしていました。何か意味があるんでしょうか……?

前と根元だけ黄色く色づいた翅脈と、おなかの真ん中に1本通った黒いラインがおしゃれですね。日差しを浴びて、翅がガラス細工のようにちらちら光ってきれいでした。種類としては、Scarlet Skimmer……でしょうか???

水辺に多くいました

Blue Dasherさん(たぶん)。のんびりとしているようで、指を差し出すと「あっそういうのはちょっと……」という感じですぐに飛んで行ってしまいます(またすぐ近くの葉っぱに止まるんですけどね)写真は若干白く飛んでしまったんですが、青色の身体に透明な翅、水辺に多くいることもあり、なんか全体的に涼しげなトンボさんですね。

指を差し出してみたら、前脚タッチで握手に応じてくれました

通路の脇でぼうっとしていた赤いトンボさん。名前は……よくわかりませんでした(赤い体のトンボ多過ぎ問題)頭と胸が黒っぽいのを見ると、Spine-tufted Skimmerさんかな……?(ネットで調べた限りは)うーん……トンボ……。トンボの図鑑、欲しいな……。今度探しにいこうかな……。

今回撮れたのはこの3種だけですが、実際はもっと色々な種類がいるんです。種類だけで言うなら、蝶よりもトンボの方が、よほど色んな種類を見ているかも……目の届く高さを飛んでくれているから、目に入りやすいのかもしれません。

人間と小鳥とトカゲと

おなじみ、マイナバードさん

大きな通りにつながる小道を行こうとしたら、途中に脇道が伸びており、その曲がり角のところにマイナバードが1羽たたずみ、しきりに首をかしげならこちらを見てくるのでした。ん?と思い、彼についていってみたところ……

BIGトカゲ

行った先にオブジェの飾られた小さい広場があり、そこの脇で体長1mは余裕であろうかという大きさのオオトカゲさんが、青い舌をぺろぺろしながら、ごきげんで餌探しをしていました。しょっちゅうこちらの公園を闊歩しているこのBIGトカゲさんは、ミズオオトカゲと言うのだと、以前教えてもらいました。毒はないものの、口内に危険な細菌が多く、咬まれたら大変なことになるので絶対触るな……とのこと。いやまあ、野生動物にむやみに触るのは、そもそもよろしくないということは、心得ておりますとも(と言いながら虫には割とカジュアルに接触を試みてしまうんですが)。……でも時々、脱皮途中で皮が所々ぺろんぺろんにめくれている子をみかけた時なんかは、古い皮をはがすのを手伝ってやりたい気持ちでいっぱいになります。……もちろんやりませんけどね。

で、さっきのマイナバードは何となく遠巻きにこのトカゲを眺めながら、二言三言、ピョピ! ピエッ!? ……などと喋った後、飛んで行ってしまいました。え……一体何だったんだ……。

ちょうちょと、ハエさんと

きちんと葉っぱの下に隠れて止まる、かしこいこ!

モンキチョウみたいな雰囲気の、かわいらしい黄色い蝶が、足元をちらちら飛んでは地面に止まり、を繰り返していたので、写真を撮らせてもらおうと近づいたら……こうしてそばの木の葉っぱの下に、隠れてしまいました。なんてえらいんだ……!まあ人間は蝶を捕食する生き物じゃないので、安心してほしいなあと思うんですが、まあ蝶からしたらわかんないですからね、そんなのは……。(ちなみに、どうやらシンガポールでは殆どの公園や自然保護区での昆虫採集が禁止されているっぽいですね。私は元々虫取りはやらないので、うっかり背中に虫をくっ付けて帰ったりしない限りは、大丈夫でしょうが……)

手元の図鑑によると、この蝶はChocolate Glass Yellowと言い、Common Glass Yellowに似るが前翅にチョコレート色の紋がある……とのこと。こちらで頻繁に見かける蝶の中に、Chocolate Pansyという全身チョコレート色の子がいるんですけど……英語だと、茶色のことをチョコレート色と表現することが多いのでしょうか? 日本語だったら「茶褐色」で済まされそうなところを「チョコレート🍫」って言われると、途端になんだかスイートでキュートな響きになるからふしぎ! 今後とも積極的に、茶褐色の虫のことを「チョコレート色のかわいこちゃん🍫」と呼んでいきたいですね。虫はかわいいので(世界の真理)

……とか言っていたら、そばに別のチョコレート(白黒マーブル模様風)ちゃんがいました。

この佇まいから放たれる、圧倒的「翅を開くと地味な外側からは想像もつかない美しい青色が現れる」感

思わず「おお……。」と声を漏らしてしまいました。名前は……手元の図鑑には掲載されていなかったのですが、ネットで必死に調べたところ、どうやら「Aberrant Oakblue」というお名前だそうです。ふむふむ……ムラサキシジミのお仲間……。日本では、ついぞお目にかかることがありませんでした。ちっちゃい!そしておめめがくりくりだ!かわいいな……

夫がそうっと目の前に指を出してみると、ススス……と後ずさりしていきました。うんうん 自己主張の出来る虫は、よい虫ですね。わたしも見習いたいですね。翅は広げて見せてはくれませんでしたが、飛び立つときに、ちらちらと青色が光っているのが見えました。いつかじっくり見せてほしいな~

チマッ

そのまたさらに横に、ちっちゃな、ハエ?が休んでいました。背中に明るいグレーの帯が入ってて、真っ赤なおめめと合わさって、なんだかすごくかわいい。異国ともなるとこんなありふれた小さな虫でも、見慣れない姿かたちのものにちょくちょく出会うので、楽しいですねえ。これだから虫観察はやめられないんですねえ。

最近思うんですけど、グレーっていう色、一見地味に見えて、実はすごいおしゃれ上級者な色じゃないですか?わたしはあんまり似合わないんですけどね……。

リスを見てたらばぶがいた

どこにでもいるかわいこちゃん

シンガポールにはリスもたくさん暮らしています。街路樹から突然落っこちてきたり、街路樹に駆け上っていったり、車の上に飛び乗ってひとしきり駆け回っては降りて行ったり、道行く人々を木の枝から怪訝そうに見たりしています。かわいいですね。

と、思ってリスをほほえましく見ていたところ、一緒にいた夫が突然明後日の方向に視線を向け、何かをガン見しているので、どうしたんだろう……?と思ったら、その視線の先には……なんと……

うわーん!

糸でぶら下がった、何やらやけに細っちょろいいもむしが……!あ!!いもむしだ!!!!かわいいね(脊髄反射)!!!!!!濃い褐色の背中に、お腹は白っぽく、真ん中に黒いラインが入っていました。そして並んだかわゆいあんよ。ああ……おまえのあんよが世界遺産だよ(?)……

本当は放っておけば、自分で糸を手繰って上に戻るかな、と思うんですが、あろうことかこの子、人の行き来する通路のど真ん中に、丁度人間の顔の高さくらいの位置でぷら~んとしていたんですよね。それは……ちょっと何か、人間にとってもこの子にとっても、非常に悲しい事故が、起こりかねないんじゃないか……?と思い、手に取ったのが、上の写真です。

この後凄まじい勢いで私の手のひらの尺を測り始めたこの子(しゃくとりくんだったのか~)を、おおほらそっちじゃないよ、とりあえずこっち向きなさいね、などと宥めすかしながら、降りて来た葉のついている木の幹の、なるべく葉っぱに近いところに、お連れしてさしあげました。無事、上にたどり着けるといいんですが。……それにしても、未だかつて見たことがないくらいスピーディーな尺の取りっぷりを見せつけてくる子でした。一緒に見ていた夫も思わず「えっ早っ」と言うほど早かった。採寸のプロフェッショナルだったのかもしれない……

今回の感想

……という感じの、公園散策でございました。

ボタニックガーデンはもう……こっちに来てから……何回だろう?最低10回くらいはもう来てるんじゃないかな……。まあかなりの頻度で訪れていますが、毎回わりと新たな出会いがあって、とっても楽しいところです。時々天気や時間帯が悪くて、誰も居ないな……?って時も、ありますが……多分そういう時って、他の公園に行っても、同じなんでしょうね。(あと、探し方があんまりよろしくないのかな) あと、社会に疲れ果てて「なんか人間のあんまいないとこに行きたいな……(疲弊)」なんて時は、ちょっと不向きかもですね。良くも悪くも結構賑わっているので……

午前中~正午過ぎくらいまでが狙い目(朝方はまだ涼しいですから)ですが、夕方もなかなか悪くないですね。夜は行ったことがありませんね……。そういえばここ夜は何時まで開いてるんだろ……と思って今調べたら、0:00とありました。え、そんな遅くまでやってるの??????じゃあ今度あえての夜のモスモスウォッチングに行くのもアリってことですか……?

というわけで今回初めて、noteに記事という形式で週末虫探し公園散策の結果をまとめてみたわけですが、いかがでしたでしょうか。いつものXへの投稿とは違い、文字が多くて、お読みいただくのはちょっと大変だったかもしれませんが……。 Xの投稿と違って、残り文字数を気にしなくていいのは、ありがたかったです。あと大昔コツコツ書いてたブログなるものを思い出し、何だか非常になつかしい気持ちになりました。

また来週も時間があったら、虫探しに行けたらいいなあ。

おわり

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