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春は何度もやってくる

あっという間に3月も終わっちゃいますね~
いきなり夏になったり、ゴメン間違えたってな感じで寒くなったり、何年生きててもこの時期の寒暖差にはひいひい言わされちゃいます。

人様のお宅の片隅で花粉に負けながらサンドイッチを食べる私

私も幼馴染の男の子からの石コツンがある世界線に生きてみたかった・・・
めーさんも山脇さんも好きなシチュエーションがアメリカンなんだなって言うのが、新鮮な驚きでした。

私が好きなシーンは、
●異文化交流シーン
特に主人公がバカにしてた異文化に触れて、ドキマギしたり、「あれ、いいじゃん・・・」って呆然として異文化民と仲良くなっちゃうやつ。
国籍はもちろん、性差、年齢差、育ちの差、そういうのを乗り越える時期のシーンがとても好き。
「グラントリノ」でイーストウッド(頑固マッチョジジイ)がスー族(差別されているアジア系の民族の少年と女たち)と仲良くなっていくくだりとか。
「永い言い訳」のもっくん(インテリこじらせ自己中男)が子どもの世話に奮闘するのとか。
「マッドマックス怒りのデスロード」のマックスが鉄の女たちの中で若干居心地悪そうにしつつも普通に混ざってるところとか。

こう並べてみると、マッチョ男性が人と対話して柔らかくなっていくのを見るのが好きなのかな。
性癖・・・・・・?
そもそも女性の主人公がこういうシチュエーションに置かれてる映画ってなんかあったかな!?

●いきなりアクションシーン
人が人に前触れなく発砲して、ビックリするシーン。
タランティーノ、コーエン兄弟、北野あたりによくある。それまでニコニコ会話してたりするのに、突然ズドンとして、変わらず淡々と処理するやつ。韓国映画のオープニングでもあったな。
プロフェッショナルみをカッコいいと感じるからでしょうか。
あと暴力シーンに和やかな音楽流されると鼻息荒くなりがち・・・「スリービルボード」のサムロックウェルがめちゃくちゃやるシーンとか。

●同性同士の連帯シーン
同性同士の絆が発覚する瞬間に、心を持ってかれがちです。
つまりは友情なのかな。
「駆け込み女と駆け出し男」で死ぬ間際で出ていく満島ひかりと見送る戸田恵梨香のシーン。
「ビッグリトルライズ」で諸悪の根源が誰か分かった瞬間、全員の顔色が変わっていくシーン。
「怪物」で初めてドンシクの前でジュウォンがご飯を食べるシーン。
あとこれの変形バージョンとして、バッチバチに口喧嘩するのもテンション上がりますね。
「アメリカンハッスル」でクレイジなー正妻ジェニファーローレンスと優しい愛人エイミーアダムスがトイレでかち合って、正妻が「人って腐った生き方しかできない時があるのよ」って叫んで愛人になぜかキスするシーン、めちゃくちゃ笑ったし後々ズッシリ来た・・・

それでは山脇さんからのお題。

あなたにとっての『青春映画金字塔』はなんですか?

真っ先に思いついたのは、「キッズリターン」です。

「まーちゃん、俺たちもう終わっちゃったのかな」
「バカヤロウ、まだ始まっちゃいねえよ」

ラストシーンのこのセリフに私の思う青春が完璧に表されてしまっている・・・

青春が終わったかに思われる負け犬の2人が、高校時代と同じように校庭をチャリの2ケツでぐるぐる回りながら放つこのセリフ。
久石譲の曲と芝居が寸分の狂いもなくシンクロしていて、音ともにエンディングロールになる流れも含めてちょっと他に変わりがないほど好きです。
イキってたけどボコボコに挫折してしまう奴、己の才能と一瞬の甘えに飲み込まれてしまう奴、地道に頑張って成功する奴、真面目で誰よりいい人なのにあっけなく死んでしまう奴、変わらずバカな奴・・・
青春を通り過ぎていく人たちが見事に活写されていて、かつその中で成功できなかった人への厳しいけど温かい視線を感じる映画です。
ぜひ今の高校生大学生にも見てほしい!
若い時は誰もがバカで、誰もが挫折して、そして誰もが本当にあっけなく加齢していく。
でも始まっちゃいねえと思えば、始まっちゃいねえのかもしれない。
若者の芽を摘もうとするクズオヤジ(こいつが本当に弱くてダメな人なんだ)が出てくるので、そういうヤツに騙されないためにもオススメです。

そういえば北野武の映画は、暴力的なおっさんの話が多いけど、どれも青春を感じるかも。
これ絶対どこかで話してるんですけど、「ソナチネ」でヤクザたちが無邪気に紙相撲だの落とし穴だので遊ぶシーンも大っ好きなんです。
あれは「今が青春だと信じたいおじさんたち」なのかなぁ。

私は番組の冠に「青春」がつくドラマの脚本を書くようになって、このところ「青春とはなんだ?」と考えるようになりました。
年を取ったらもう青春は味わえないのか?
今の私は、青春とは無我夢中な瞬間のこと、じゃないかしらと感じています。
大人になったら良くも悪くも自分にストッパーをかけられるようになるけど、それをぶっ飛ばせた瞬間、それがどんなに僅かな時間でもどんなに老人だろうと、その瞬間その人は青春を味わったといえるのかな?など。
ちなみに若い頃のBTSの動画を青春の参考にと見て、なんだか打ちのめされました。

あと自分に影響を与えられたという意味では「ゆれる」は青春時代に見て、しばらくあの映画のクズ男(オダギリジョー)に取り憑かれてしまった感があります・・・
確か当時付き合ってた人と見に行ったんですけど、とにかくいい人だった相手が色褪せて見えてしまったというか・・・
クズ~!でも抗えないカッコよさ~!っていう。
そういう意味じゃ若い人にオススメはできませんが。(大概のクズはどこまで行ってもクズだよ)
いまだに私の中での香川照之さんベストアクトはあれのお兄ちゃんです。

「ビフォアサンライズ」も、ぜひ高校生の後期か大学生くらいで見てほしい!
見た時は分からなくても大人になるにつれ、あの2人のあの一夜がどれだけ尊いものだったか身に沁みるから・・・
そしてこの映画のように会話と余白だけで成り立つ映画を若いうちに見て、すぐには理解しきれない創作物への耐性をつけておいてほしいです(うるさいババアみたいなことを言ってしまった)

いつか食べた最高に美味しかったロシア料理。

世界ではマジで絶望的なことばかり起きていて、ホント生きる気力が湧かなくなってきますよね。
戦争しかり、邦画界のハラスメント問題(問題そのものはもちろんだが、この問題が可視化された後の対応により絶望する。今2022年だぞ??まだハラスメントを正当化しようとしてる奴らがいるのなんなん??)しかり。
しかしそれだけに、ありきたりですが日常に幸せを見出せるようにもなってきました。

そんな訳でまだまだ世界に期待をしながら、日々適度に休んで仕事して時には青春を味わえるように暮らしてみようと思います。

ではめーさんに質問~
最近めーさんが「買ってよかった」もしくは「オススメしたい」と思ったものはありますか?
私はカルディで買った「えごまジャバンのり」です。


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