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一月一酒 第9回

初出:月刊ハンガリージャーナル 2005年2月号

Takler Cuvée 2000
醸造所:Takler Pincészet
地区名:Szekszárdi borvidék

 タクレル・ワイナリー Takler Pincészetは、タクレル・フェレンツと息子達による家族経営の醸造所です。「2004年度醸造家」の栄誉に輝いた彼らは、20ヘクタールの畑でブドウを栽培しています。栽培品種は、伝統的なハンガリー品種であるキークフランコシュとカダルカ、そして国際的な品種であるカベルネ各種とメルローになります。
 醸造において伝統的なオーク材の大樽(5-25ヘクト・リッター)も使っていますが、大部分は小さな新しい木製樽Barriqueを使っています。同社のワインは北米大陸の市場にも流通しています。
 セクサールド・ワイン地区Szekszárdi borvidékは、通常ヴィッラニ地区と似たワインを醸造していると見られがちですが、実際は、当然のことながらその地特有の気候と土壌環境の影響を受けています。そのためセクサールド地区産のワインは、ヴィッラニ地区のそれに比べて、よりフルーティーで軽めです。
 今回ご紹介するTAKLER CUVÉE 2000は、典型的なボルドー様式のCUVÉEになります。それはメルローとカベルネ・ソヴィニョンとカベルネ・フランのブレンドです。セクサールド地区ではこの地方により良く合う品種として、カベルネ・フランをより多くの人が好みます。ハンガリー国内全てのワイン地区と同様に、2000年はセクサールド地区にとってもたいへん素晴らしい「当り年」であったことを忘れてはなりません。
 醸造から4年が過ぎて、タンニンの角が取れ、見事に熟成したこのワインは、普通のワインでは見られないフルーティーさを持ち、味わいに満ちて男性的です。
 もし今すぐコルクを抜くのを我慢して4-5年寝かせておいても、味わいをそこなうことなく素晴らしい味わいを保つでしょう。
 ボルドー様式のCUVÉEを愛する方々に特におすすめします。牛肉やゲーム(野生動物の肉)、ハードタイプ・チーズ{チェダー(英国)、エダム(オランダ)、パルメザン(イタリア)、トラピシュタ(ハンガリー)など}のお供に是非どうぞ。

原文:TŐZSÉR Róbert
訳文/画像:高久圭二郎

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