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恥ずかしいことは頭に良い

理系→社会人→法学,のため法律の基本は大学院に入ってからはじめました。まだまだ未熟ですが,良い先生方ばかりなので,1年目に「法律とは何ぞや」というところを,ガッチリと教えていただきました。実務ではこうはいきません。「何ぞや」の前に「模範解答」を渡されて,これと同じ物を作れと言われます。いわば,「この裁判の判決はこう,こうなるように考えろ」と言われているようなものです。基本の「き」の字も分からず,見よう見まねで,それでもその中から「原則」ぽいものを集めて理解して,どうこうしてきた社会人の日々。まるで国税通則法みたいですね。

それはさておき,昨日は「追認」が分からず,首をひねりまくっていました。聞いたことはある,それも何かドラマとかで…(笑)

法律用語なのに,適当に一般的に使われると,いい加減な意味が定着して困ります。「無効」とか「取消し」もそうですよね。しかも,民法自体に「追認」とはこういうことです,とは書いてない(泣)←こういうものが一番厄介です。

【追認】
後から、先に生じた法律行為を有効なものと認めることを、追認と言います。 民法上は、①取り消すことの出来る法律行為の追認、②無権代理行為の追認、③無効な行為の追認、が規定されています。

https://www.kasugai-law.jp/glossary/glossary-ta/4735

↑さすがに弁護士さんの書き方はスマートですね。更に下記のサイトの説明,一読しても,なんじゃらほい?ですが,2・3度読むと意味が分かります。分かるように書かれているということなんですよね,さすが頭の良い方々の文章はひと味違います。↓良い文章を沢山読むことが,良い論文を書く練習にもなるので,良いと思った文章は何度も繰り返し読みたいと思っています。

このように,授業中に知らなくて恥ずかしい思いをしたり,改正したと聞いていたけど,どこが改正してどう変ったんだっけ?等,全然分かっていない自分に気付いたりすることは,私はとても愉しいと思っていますし,これが一番頭に良い刺激になると思います。


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