『もう、座っていたくない。

ただ、果てしなく歩きたい。』

それが『最北端への旅』の初期衝動でした。

数年、携わったプロジェクトが終わった。

今までもきつい状況の中で何とかしてきたが、最後の仕事はとくにきつい状況でやりきらなければならなかった。

うまくいかない事が起きることは毎度の事だが、その量と越えたい課題点が多かった。動かせるスタッフもで自粛で減り、テレワークの仕事も抜けが多く、自分で直す事も増える。

なによりも、最後の大事な大事な追い込みに集中できなかった。

座るのが、苦痛で、苦痛で、仕方なかった。

納期が迫り、追い込みで散歩もろくにできなかった。

仕事が終わり。プロジェクトも終わり。ようやく休みになった。

果てしない休み。

プロジェクトが無くなった事で、主要の仕事が無くなった。

未来の事を思えば、不安で休んでも居られなくなる。

しかし、もし仕事が見つかって再開しても、また椅子に座るのが怖かった。

一番大事な時に踏ん張りがきかなかった。

今は休むのが怖く、ただ歩きたい。

『歩きたい欲望』と『不安や後悔する頭を休ませる』

それが、

これまで旅行をしなかった男が、このお時勢の中、長期旅行を企てたきっかけだった。

このNOTEでは、私がした北海道縦断歩き旅の旅の記録を綴っていこうと思います。

ルートは函館～宗谷岬まで日本海の海岸沿いの道約９００ｋｍの道のりです。

当初は書き記す予定では無かった為、写真はあまり撮ってこなかったです。

その為、グーグルマップのリンクを用いて道の状況をお伝えします。道の状況が行ったときとは異なるので、踏まえたうえで読んでいただければ幸いです。

３密はなるべく避けましたが、マスクは移動中は人とほとんどすれ違わない為しておりませんでした。

観光名所にほとんど行かず、苦労や失敗ばかりの旅でしたが、
初めての歩き旅での数多くの発見や出会いをおすそ分けできたらと思います。