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生きる力

NHK18祭 BUMP OF CHICKEN 18祭 に参加しました。
BUMPについて、18祭についての気持ちを振り返りまとめた自己満noteです。

応募のきっかけ

2022年5月の上旬、私はBUMP OF CHICKENに命を救われました。大袈裟かもしれませんが、本当にその通りなのです。

私は人付き合いも得意な方ではありません。
大好きな友達のこともずっと一緒にいたら嫌になってしまいます。
課題もすぐにこなす真面目な友達と対照的に提出直前までやらない私 (このnoteだって3月に書き始めたのに終わったのは6月です。サボりすぎ)←終わりませんでした。供養します。
人と比べては落ち込み、かといって何かを治そうとはしない、いわゆる怠惰な人間そのものです。
唯一落ち着くことができた家庭もこの時荒れていて、消えてしまいたいと思ってしまいました。

そんな時にたまたまイヤホンから流れてきた『Aurora』
この曲を聴いた瞬間、涙が止まらなくなりました。
自分のことを何も知らないはずなのにどうしてこんなにも掛けて欲しい言葉を掛けてくれるのだろう、誰なのか知りたいと思ったのがBUMP OF CHICKENとの出会いです。

そこからは早かったです。他の曲を通学中に聴きまくり、BUMPについて調べて、生きたくないなと思っていたことが嘘のように、BUMPに会うために生きると考えるようになりました。

そして、会いたい想いは爆発します。
SilverJubileeに申し込みます。
しかし、さすがは大人気バンド。簡単にチケットが手に入る訳ではありません。
いつかは会いたい、でもそれはいつになることやらと考えていました。

そんな中、BUMPに会えるチャンスは思いのほか早くやってきます。
好きになって1ヶ月のこと。
このようなツイートがされました。

なんと、NHK18祭にBUMP OF CHICKENが楽曲提供されることになりました。

今まさに、現在進行形で大好きなBUMPが今年のアーティストに選ばれるなんて。
そして自分は応募出来るギリギリの年齢です。
これは何かの縁なのではないのかと思い、応募する以外の選択肢がなくなりました。
選考に通るか通らないかはこの時何も考えていませんでした。とにかくBUMPに自分の思いの丈を全てぶつけたいという思いでいっぱいでした。


「自分のこと」に向き合えない

とにかく、応募すると決めたら選考内容にあった動画を取らなくてはなりません。

2022年のテーマは「自分のこと」
困りました、本当に困りました。
自分のことが嫌いな私は自分と向き合うことをずっと避けてきました。
向き合ったとしてもそれは表面的な部分で奥底の自分を知ろうとはしませんでした。
そんな表面的な自分を表現したところできっとBUMPには簡単に分かってしまいます。
だって私のことを知らないのに心の中を見透かしたかのように言ってほしい言葉を掛けてくれる曲を作るバンドだから。

そう思った私は、19年間避けてきた自分と心から向き合う決心をします。
どうしたら自分について知ることが出来るのか自分一人では分からなかったので、インターネットにも頼ったりもしました。
大学の授業でちょうどそのような授業もあったのでそちらも参考にしました。

そしてたどり着いたのが マインドマップ作成です。
「自分とは?」と真ん中に記したものからネガティブなこと、ポジティブなこと、何をしたら楽しいのか、何が嫌いなのか。とにかく思いつく限りのことを紙一面に書き出しました。
書くのにはとても苦労しました。途中から何を書いているのか分かんなくなり、自分ってなんなのだろうと考え出して眠れない日々が続きました。

悩みに悩んで見つけた自分は、誰かからこうだよねと言われた自分ではありません。
自分で自分のことを見つめ直して、良い場所、悪い場所、誇れる場所、かっこ悪い場所……いろんな自分を発見出来たのです。

自分を見つけたことは、18祭が終わった今でも大きな自信となっています。

応募するまでに、友達に、家族に、SNSで繋がった人達に、とても助けてもらいました。
その人たちにもいい報告ができるように、BUMPに私の悩んだ末に出した答えを受け止めてほしい、そんな思いを抱いて、動画を提出しました。7月上旬のことです。

第1回の本番に向けて

そこから、一次選考通過、二次選考…… 目まぐるしく時は流れました。

そしてついに楽曲が完成し、自分たちのコーラスパートが割り振られ、練習が始まります。
とは言ってもみんなで集まって練習ではなく、個人個人での練習です。それぞれのやる気が、努力が試されるものだと感じました。
(何度かみんなで練習する時間が設けられていました。そこでは、仲間たちと交流会し、仲を深める時間もありました。)

初めて音源を聞いた時は涙が止まりませんでした。
コーラス部分だけで曲の全貌は明らかになっていないのにです。
私たち18歳世代に向けて作ってくださった曲であり、それを私たちが責任もって共演させていただくわけです。
いろんな感情が頭の中でグルグルしてました。
それでも一番思ったのは、この曲は自分の中でとっても大切になるんだということ。
今後の人生において絶対常に支えになってくれるはずということでした。

初めの数週間はやる気で満ち溢れていました。
しかし、学校生活が多忙となり、生きていくことだけで精一杯な時期がまた来てしまいます。
そして、その影響を受けるかのように曲の練習もあまり出来なくなってしまいました。
このままでいいのか、自覚が足りないのではないかと考える日々でした。
選ばれた1000人のうちの1人なのに恥ずかしくないのかと自分を責めました。
そんな思いに苛まれているのに、行動を起こせない私は本当に馬鹿でした。
SNSで参加者がやる気に満ち溢れている姿を見るのが勝手に辛くなったり。

やらない自分が全部悪いのに。

それでも、少しでも後悔を減らすために、本番まで1週間を切った日から練習はしました。

開催延期

開催直前、恐れていた事態が起きます。
新型コロナウイルスによる影響で開催中止です。
この日のために生きてきたのに、その日がなくなってしまったのです。

誰も悪くないことは分かっています。
けれど、前日のライブ、そして18祭後のライブには何も影響がなかったのです。
自分の時だけ、自分はどうしてこんなにもついていないのだろうか、あぁ練習をサボっていたから天からの罰なんだ、などとネガティブ思考になり、心が折れてしまいました。

「約束の日が伸びたからそれまでに練習を頑張ってBUMPを驚かせよう!」

「もっとみんなと歌えるってこと!?それなら頑張らなきゃ」

参加者に用意された交流スペースでは上記のようなポジティブな意見で溢れかえっていました。
そんな気持ちになれない私は、参加者同士の交流にも参加できなくなり、一人塞ぎ込んでしまいました。
延期となった開催日が決まっても、練習を再開することが恥ずかしながら出来ませんでした。
それは、3月の頭まで続きます。

ある人との出会い

嬉しいことに私はbe thereに参加することが出来ました。ある人との出会いは徳島公演で起きます。
帰りの飛行機の中で隣の席になった女性の方です。
その方も徳島公演に参加されていたリスナーの方で、慣れない飛行機に戸惑う私に優しく声を掛けてくれました。

東京に着く頃その方と少しお話をしました。
初めはツアーが良かったね、BUMPって素敵だよね、そんな話でした。
そこからいろいろと話をしていく中で18祭の話になりました。
その方から参加するのか聞かれた際私は自信をもって「参加します」と答えることが出来ませんでした。
私は練習もしていない、ただBUMPのつくる音楽を受け止めているだけの人だったからです。

そんな私をよそ目にその方は「凄い!初めて18祭に参加する子に会ったの、素敵ね」と言ってくださりました。

私は自分の18祭への思いを隠さずにその方に伝えました。自分の中で見ないようにしていた、隠すようにしていた想いに向き合うことが出来ました。

私の醜い感情も受け止めてくれ、その上暖かい言葉をかけてくださりました。

このことがなければきっと私は18祭にのせる思いが違っていたと思います。

本当にありがとうございました。



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