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パイロット | エラボー

皆さんどうもこんにちは。てるぺんです。今回はパイロットの軟調ニブ万年筆、エラボーについて紹介します。独特のニブを搭載した万年筆で、癖が強く、使いにくそうですが、案外使い易く、日常的にも使うことのできる万年筆です。実際に今回は自分が4か月ほど使った感想なども交えながら皆さんに良さをお伝えできたらいいなと思います。それでは今回もよろしくお願いします。

概要

エラボーの歴史は1972年ころにまで遡ります。パイロットは全国万年筆専門店会から「筆記具の販売店が自信を持って”売りたい”と思える万年筆が欲しい。」「日本の文字を万年筆でも美しく書きたい。」という旨の提案を受け、全国万年筆専門店会と共同で新たな万年筆を開発。万年筆で日本語特有のとめやはらいを美しく表現するためには、筆圧をかけなくてもゆるやかにしなる、毛筆のようなニブの開発が必要不可欠でした。つけペンに着想を得たと言われる独特のニブ形状は日本人の平均的な筆圧に合う弾力を模索しながら数回にわたって作り直され、其の開発には6年もの年月を費やしたとされています。

何度見ても変わった形状のニブ。

そんな長年の開発が実を結び、かくて1978年、初代エラボーが発売されました。その後廃番になってしまうものの、やはり独特の軟調ニブということもあり復刻を望む声も強く、2009年に今回紹介する3代目が復刻発売され、今日でもパイロットの異端児として発売が続けられています。

大型のcon-70が使用可能に。

使ってみての感想

ニブが注目されがちなエラボーですが、自分が特に気に入っているのは軸です。

キャップ付近
全体像

高級感のある金属の軸は持っているだけで所有欲を満たしてくれるのはもちろん、ポストするとバランスが完成されるため「使いたい」という欲を掻き立てます。

ニブは先述の通り軟調ニブとなっており、柔らかさはもちろんありますが、フレックスニブのようにやわやわといった感じではなく、しっかりと腰のあるニブとなっています。これは個人的につけペンの書き味に似ているなと感じました。使っていて楽しい、そんな万年筆です。

最後に

ということで今回はパイロットのエラボーを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。特徴的な万年筆でありながら、日常使いもできる。初めて金ペンを購入する人に勧めたくなる、そんな1本です。もしエラボーを触ったことがないのなら、ぜひ一度試していただきたいです。きっとあなたもその書き味に魅了されることでしょう。つたない文章だったとは思いますが最後まで読んでいただき有難うございます。それでは最後にこの言葉で締めたいと思います

「エラボーを選ぼう。」

撮影機材

Canon EOS 80D
Canon EF 28-80mm f5.6 USM

参考資料

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