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「#こんなデザイナーになりたい」が思いつかない

ずっと気になっていたデザイナードラフトがnoteとコラボして「こんなデザイナーになりたい」なんてテーマでコンテストやるだなんてこれは参加するっきゃない久々に文章を書こう!このテーマで書きたい!!

と思ったのもつかの間、全く考えがまとまらない。

確かに最後にnoteを書いたのは半年前でそれが人生で初めての情報発信だったし、まだ文章を書くことに慣れていないとかもあるかもしれない。けれど、

「#こんなデザイナーになりたい」が一向に思いつかない。

他のデザイナーさんは将来どんなデザイナーになりたいんだろう、と思って読んだけれど、すべてに対して「わかる、わたしもそんなデザイナーになりたい。」と思ってしまう。

そうして考えていくうちに、ひとつだけ、なりたいデザイナー像を思い出した。けれどそれについて書くことが特にないし、何よりも、

わたしがそのデザイナー像を目標に掲げるには、あまりにもおこがましいと思った。


わたしは「デザイナー」になりたい。

10ヶ月前、システム会社のすみっこでサイト制作を行っている部署に入り、Webデザイナーとして働き始めた。さすがに10ヶ月もいれば基本的なWebデザイン・コーディングはできるようになったし、デザインを褒められることも多くなった。この前はWebデザイナー志望の未経験者にポートフォリオのフィードバックを行ったが、「すごく勉強になりました。やっぱり御社で働きたいです」と言ってもらえた。嬉しかった。

ただ、わたしは友人から仕事について聞かれると、
「ホームページ作ってるの。」
と答えている。
イメージしやすいからだとか、そんなことは一切考えていない。
とにかく、デザイナーという単語を避けている。

仕事の場ではWebデザイナーを名乗ることに対して抵抗はない。むしろ堂々と名乗っていかなければならないと思っている。クライアントからしたら初心者Webデザイナーだとかは関係ない。わたしは経験の浅さを盾にして低クオリティでも許されようとするダメWebデザイナー、もといダメ社会人には絶対になりたくない。

それなのに仕事以外だと、どうしてもWebデザイナーと答える勇気がなくなってしまう。

Twitterを見ているとポートフォリオ作りましたWebサービス作りましたというツイートに焦燥感を感じる。わたしなんか帰宅したらスプラトゥーンかPUBGだ。今の時間を勉強に費やせばなにか一つでも覚えられたんじゃないかと毎日ゲームに負けては落ち込んでいる。

おそらく、わたしが自信を手に入れるためには何かを作り上げ発表することができればよいのだと思う。そしてそれに価値をつけてもらえればきっと次のステップに進める気がする。

そう考えてみれば、唯一の先輩デザイナーが産休に入ってから自分の成長度合いが不透明だと感じていること、デザイナー年数に対しての自分のデザイナースキルは高いのか低いのかもわからなくて不安なこと。市場でどのくらいの価値があるのか、価値がないなら何が足りていないのか知りたいこと。
それらの悩みがあったからこそデザイナードラフトに興味がわいて今noteを書いて、自分自身と向き合えているのだ。

今、わたしはデザイナーとしての価値が欲しいと自覚できた。このご時世、先輩に依存しなくても価値を作ったり高めることはできる。

自信を持って「わたしはデザイナーです。」と言えるようになりたい。
これがわたしの、まず達するべきデザイナー像だ。


ひとつだけ、なりたいデザイナー像

実におこがましいけれど、テーマの答えとして。わたし自身を鼓舞するつもりで。

とても好きなサイトが2つある。

100本のスプーンは2015年にオープンしたファミレス。でもただのファミレスじゃない。

コドモがオトナに憧れて、
オトナがコドモゴコロを思い出す。
子どもだって、グラスで乾杯したい。
ソファにどかっと座りたい。
お父さんだって、思わずココロを躍らせるような
大きなプレートで、あれもこれも食べたい。
そんな思いを叶えられるファミリーレストランです。

わたしも行ったことがあるけれど、料理も美味しくて接客もとても良かった。それをふと思い出してサイトを見てみたらコンセプトがすごく素敵だった。父と息子がワイングラスで乾杯する写真がすべてを表現している。
もし将来家族ができたら、一緒に行って特別な時間を100本のスプーンで過ごしたい。

そして、筑北村おでかけガイドはわたしが住む長野県にある筑北村の観光サイトだ。
……ハッキリ言って田舎である。
だがこのサイトを見ると、世の中の喧騒から離れて筑北村で自給自足の生活がしたくなる。近所の人と「今日は暑いね」なんて会話をしたいし帰宅したら野菜が置かれていたい。

特に「ちくほくのひと」という、筑北村に住んでいる人を紹介するコンテンツがとても好きで、その中でも番外編が大好きなのだ。

文章も写真もすべて好きで一息入れたいときにこの記事を見ている。実際に会いに行きたいし、筑北村の観光スポットも巡ってみたい。

わたしはこんな、人を動かすコンテンツを持ったサイトのデザインを任されるデザイナーになりたい。

とてもおこがましいと思う。それでも何年、いや何十年かかるかわからないけれど、「あなたに任せたい。」と言われるデザイナーになりたい。

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