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あめふりの日は、心も体もあたたかく。

今日はあめふり。冷たそうな風に混じって、雨粒が屋根や窓をたたく音が、ぱらぱら、ぽてぽて、聞こえてきます。
静かにしとしと降ってくる雨にはそれなりの風情もありますが、しかしとくに近年のあめふりは、ざあざあ降ったり急に降ったりと何かと強気でせわしないなあ、なんて思ってしまいます。
そして、ただでさえ寒さの厳しい冬時、冷たい雨はどうしたって、心身にこたえますよね。

お天気につられて気持ちもずーんと沈みがちなこんな日は、まずはしっかり体を温めることにしています。
冷えには普段から注意していますが、冬のあめふりの日はとくに、内側からと外側から、意識してあたためています。

外からは、靴下を重ねてはいたり、ブランケットやルームシューズでとくに足元の防寒を。内からは、温め効果のあるハーブティーやしょうが紅茶を。自分にとって無理のない範囲で、心地よく感じる方法を取り入れています。体が温まってくると、徐々に心もほぐれてくる気がするのです。

それからもうひとつ、私には、あめふりの日に思い出す、小さい頃から大好きな絵本の一節があります。

「あめも また たのし、かささせば……。」

『かぼちゃひこうせん ぷっくらこ』 / アリス館

ある雨の日、ちょっぴり心配性のこぐまくんに、頼れる相棒おおくまくんが、歌うようにこう言います。
二匹はちょうど、正体不明のちいさな種を見つけたところでしたが、それが何の種だかちっともわかりません。じゃあ蒔いてみよう!と思ったのですが、外はあいにくの雨。
こぐまくんががっかりしたのも束の間、おおくまくんのこの言葉で、二人はすぐさま傘をさし、種を蒔きに庭へ繰り出します。

一見すると煩わしくてどんよりしがちな雨の日も、ちょっと捉え方を変えることでこんなにも楽しめるんだ、良いなあ……!と、幼いながらもすっかり感心したものです。

忙しい日常の中、いつもおおらかに楽観的にいることはなかなか難しいけれど、ときにはおおくまくんの言葉を思い出して、物事の見方や感じ方を良いほうへ変えてみるといいのかな、と思っています。

ちなみにこの絵本、おおくまくんの歌うようなセリフは、このあともまだまだ出てきます。
なかよし二匹の大冒険に、わくわくしたり、ほっこりしたり、楽しくて心あたたまる世界。このあとどうなるのか気になった方は、ぜひ図書館や本屋さんで探してみてくださいね。

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雨の日をたのしく

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